ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHKスペシャル

 「メルトダウン File.5 知られざる大量放出」福島第一の最初の4日間に放出された放射性物質ヨウ素131、セシウム137は、これまで放出された全量の25%に過ぎなく、残り75%はその後一週間にほぼ放出されたとみて良いという話。
 しかしながら、電源復旧を急ぐ現場の方針を押さえて、燃料プールの水位低下を怖れる米国からの意見を受けた民主党官邸が燃料プールへの放水を優先させたことを大きく取り上げていたことの印象が色濃く残る内容だった。あたかも悪いのは民主党政権、管、海江田、細野だといっていると聞こえないことはなかった。
 ベント管のフィルタリングの問題、あるいは消防車から圧力容器の注水経路が複雑すぎて注水量のたった30分の一しか注がれなかったことが結果として悪い結果を及ぼしていたことが明らかになった。
 そして、この番組の訴えるポイントが「原発における絶対安全というのはない」ということであることを印象づけたかといったら、肝心なその点がかなり弱かったといって良いだろう。
 何よりも原発が一旦問題が起きたら取り返しがつかないこと、だから再稼働なんてとんでもないことを明らかにすることを・・・このNHKがやるわけがない。それは知っている。この種の番組に水野君が登場しないことが、NHKが本当に骨抜きになっていることを表しているといって良いだろう。
 このトピックの番組に家畜の牛にえさをやりに毎日通う人を登場させることの意味は理解不能