ほぼ足りてまだ欲 その先

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東京ローズの戦慄 (1973年)

東京ローズの戦慄 (1973年)

 「東京ローズの戦慄」は随分長いこと、どこかで入手できないものかと思っていたのだけれど、ようやく入手できた。これは1973年の出版だけれど、三年前に一旦刊行されたのだと書いてある。それがノーベル書房刊『東京ローズ残酷物語』のことだろう。なんでこの短期間にタイトルを換えて出版元も換えて再出版されたのだろうか。著者の五島勉は1973年には祥伝社から「ノストラダムスの大予言」を出版して250万部を売った。これでもって日本トンデモ本大賞特別功労賞(1999年)を授与されている。だから、どうしても眉に唾する雰囲気を持ってしまうものだから、この本が東京ローズを語る上で参考図書として引用することを躊躇させてしまうのかもしれない。
 あとがきを読むと著者はドキュメントだけれど、わからない部分がまだあるので、そこを推測するしかなくて、セミドキュメントだと思って欲しいというのだけれど、そんなのありかなぁ。
 36頁 1944年5月16日 マーシャル群島沖を航行中の第26機動部隊の艦船が日本海軍の駆逐艦の急襲を受けた、と書いてある。ところがネットで第二次世界大戦中のアメリカ海軍の喪失艦一覧をみると、該当する艦船の名前も、この日に喪失された該当艦船も見いだせない。これはまたどういうことか。