真珠湾収容所の捕虜たち:情報将校の見た日本軍と敗戦日本 (ちくま学芸文庫)
- 作者: オーテス・ケーリ,前澤猛
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 文庫
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この本のオリジナルは1950年に「日本の若い者」として日比谷出版社から出版されたもので、これがちくま学芸文庫から7月に出版された。
著者Otis CARYは宣教師をしていた父親の元1922年小樽で生まれで14歳で米国に帰国。1943年2月に海軍少尉となってハワイに赴任。日本軍捕虜収容所に従軍。戦後アーモスト大学から同志社大に派遣され、1996年まで滞日。2006年、享年84歳で他界。
旧日本軍の捕虜たちがどの様な状況に置かれていたのか、ということについては中野整一の「トレイシー」とともに非常に興味深く知ることができる。少々、叙情的ではあるけれど、日本の若者たちに戦後期待する気持ちが良く表れている。多くの現在の日本の若者にも、爺さん婆さんにも読んで貰いたいなぁという気にさせられた。
今東京ではAM810Hzで放送されているAmerican Forces Networkは私が物心がついた頃はFar East Networkといっていたものだけれど、まだその前があって、Armed Forces Radio Service Stationといって東京ではWVTRといっていたのだそうだ。著者は京都にいたはずだからWVTRではなくて大阪のWVTQを聴いていたのではなかっただろうか。