つれあいの姪っ子が、今欧州に暮らしている。物価が高い国だ。先日メールが来て、skypeをやっているかという。やってない。話す相手がいない。登録した。かかってきた。息子が高校は日本に行きたいといっていた。彼は中学近くまで日本にいて欧州人のオヤジの転勤で引っ越した。だから物心ついた時には日本人だった。だからあまりなじめなくてむしろ日本が懐かしい。しかし、日本の教育に幻想を抱いている可能性がないとはいえない。そういう可能性は高い。どうしたら良いものかという悩みを抱えていそうだ。
私なんかから見たら、フレキシブルな社会に生きた方が気が楽だろうにと思うのだけれど、それは所詮隣の緑は綺麗、という奴かもしれない。そして良く聞いてみるとあの国の教育制度は本当はそんなにフレキシブルじゃないのかもしれない。とにかく高校への進学率は本当に低くて、だから大学進学者なんて日本から考えたらおよそ予想できないくらいに驚くほど低い。日本の青少年はそれだけの時間、つまりおおよそ20歳になるくらいの間、自由な時間をたっぷり与えられているということができる。ところがどうだろう、かの国と日本のそのあたりを比較すると圧倒的にかの国の方が充実しているようにこっちからは見えてしまう。そして子どものかの国の教育制度に疎い親はなかなか吹っ切れないし、自分も悩むことになる。