「戦争法制」を議論する参議院の特別委員会の一方で、2015年8月21日 (金)で衆議院の厚生労働委員会が開かれて、民主党の山井和則が年金機構の個人情報の流出について、年金局の中で18日間それが何ら問題にされずに来たことを追及している。
塩沢大臣は知らなかった、局長も知らなかったといってそのまま終わっていることについて、山井がこれだけ指摘していながら、これが新聞でも報道されたのかどうかしらない。
山井和則が指摘しているようにトカゲの尻尾切りで済む話ではない。情報流出が発覚して公表されるまで信じられないほどの日数(18日)が過ぎており、挙げ句に検証委員会への資料提出にも非協力的だったという報告を聞くと、厚労省、年金機構が如何に物事を他人事としてしか認識していないことが明確だ。
これは国民が見張っていないと、彼らが何をするのかわからないということを証明している。
老齢年金はいいようにやられている。何しろ積立金の25%だって博打に使われてしまっている。
その上、年金機構の4ブロックの2月分3月分の給料が未払いになっている。年金機構のデーター入力作業は派遣企業に丸投げされている。これだけでも個人情報に関する厚生労働省の作業に対する真剣な取り組みができていないことがわかる。
年金機構は4月以降の業務の履行ができないという通知によってこの業者とは契約を解消した。次の業者と契約している。しかし、その未払いの給料はそのままになっている。管理元である厚労省の塩崎大臣は「悪質だけれど、民間企業の問題であって、厚労省の立ち入るべき立場ではない」と答弁している。
どうやらとんでもない考えの中でこの国の年金は運営されているようだ。
塩崎厚労大臣の答弁は今調べているところだからその中身は公にできないと回答している。
日本年金機構は約2万5600人の職員のうち、非正規が約1万5000人もいる。約6割が非正規。