半年に一度だけ、幸いにも鰻を食べることが出来る。今日がその日で、喜び勇んで出かけた。出かける先は銀座・神田川。実は大学の先輩のお店である。東銀座の駅で地下鉄を降りて、昭和通りを歩き始めたら、向こうの方からどうもかつての職場の先輩で、なおかつ大学の先輩である方にそっくりな方がこっちへ向かってこられる。でも、その方にしては顔が細くなっている。こっちの眼もそろそろそれほどくっきり見えているわけでもないから、何だか自信がない。それでもそのまま通り過ぎるのもなんだからと、思い切ってお声をかけると、確かにその先輩だった。お元気そうで全然お変わりがない。まったく以前と同じだが痩せられた。立派だ!
食事をするときはゆっくりと、50回くらい咀嚼するような積もりで食べなさいといわれて、そうだなぁと思っていながら、さすがに旨い鰻丼を前にしたら、口いっぱいにほおばって口の中にあの香りを満杯にしないではいられない。うがうが云いながらあっという間に平らげた。あぁ、勿体ない。もっとゆっくりゆっくり味わいたいものだよなぁ。
実は私は30歳くらいまで鰻が食べられなかったのだ。なぜかと云ったら、あの裏のルックスと、(今ではそれが旨くてしょうがない)あの食感だったのだ。鰻を食べる機会があったら出来るだけ逃げ回ってきたといっても良いかも知れない。それが新宿の京王デパートであるイベントがあったときに、義父がそこに詰めていて、顔を出したら昼飯に行こうというので、デパートの特選食堂で食べた鰻がやたらめったら旨かったので目覚めたのだ。目覚めなければ良かったような、どうせ目覚めるのであればもっともっと早く目覚めれば良かったような、複雑な心境だった。
パンを買って帰りしなに銀座の某元文具屋の新しいビルに入ったら、つれあいがそのパンを忘れてきて、途中まで歩いて気がつき、それを取りに戻った。
おかげで今日は12,000歩強を歩くに至った。
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