ほぼ足りてまだ欲 その先

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キャンプ

 五月の連休、夏休みと行ったら必ず草津の山奥にキャンプに行くのが30年ほど昔のわが家のお休みだった。手作りのフライシートはビニールコーティングされている布を買ってきて、つれあいが縫い合わせたものだった。最初のテントは小川テントのふたり用のディスカウント製品だったし、追加したテントもニッピンで買ったディスカウントテントだった。そこに、集合住宅に捨てられていた天板を拾ってきて、足を買ってきて打ち付けたテーブルをひろげたキャンプだった。
 今の人たちはみんなカタログから出てくるような立派な洒落た丈夫なグッズで固めているから綺麗だけれど、うちのキャンプサイトは、今から考えたらまるで難民キャンプだった、というよりもあっちの方が頑丈だったかも。
 そのキャンプサイト御巣鷹山をあの日本航空123便がかわしていたら、この界隈で落ちたかもしれないといわれた山襞の中だった。
 あの事故があった日は私は(ここにも何度も書いているけれど)仕事先からそのまま友人といつもの店で事故を知らないまま飲んでいた。翌朝、慌てて職場に出て、大阪の関係会社に犠牲者がいないか確認した記憶がある。広報の仕事をしていたからで、案の定、担当記者の何人かからは問い合わせがあった。それは同じ業界他社に、何人もの犠牲者が出た会社があったからでもある。もう31年だというけれど、そんなに昔だったのかというか、なんだまだそれ位しか経っていないのか、というか、何だか不思議な感覚だ。
 あの飛行機が墜落した本当の原因は一体何だろうか。まだ納得がいかない。