ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

搭乗

 バニラエアーが車いすの乗客に「自力で搭乗できなくては乗れない」といって、腕でタラップを上がらせたという報道がありました。なんちゅうバカな対応なんだとネット上では稲田朋美の発言とともに叩かれております。
 2年前、米国Seattleの空港からVancouverへ飛ぶのに、DH-300という小さな飛行機に乗ったことがあります。この種の飛行機は小さくて低いので、通常は飛行機の扉を下へ開けるようになっていて、それがタラップの役目を果たします。
 その日はゲートの傍に車いすのお客さんが早くから来ていました。私たちはゲートからアルミでできた斜路を使って下へ降り、そこから扉を開けてできたタラップで上がります。じゃ、あの車いすのおばさんはどうするんだろうかとみていたら、私たちを乗せる前に、斜路になるゲートを持ってきて、そのおばさんを屈強な男の係員ふたりがかりで乗せました。
 サービスの「さ」の字も考えちゃいない北米航空会社ですら、これだけのことをします。なんで「おもてなし」の日本の航空会社がこんな理不尽なことをやったんでしょうねぇ。
 ほとんどの米国の都市の路線バスは前のドライバーの横の乗り口の床が、「ぐわぁ〜」っと外へ倒れていって、車いす用の斜路になります。これはもうほとんどの街のバスについています。車いすの人が乗り降りするときには、運転手が支障のない人の乗り降りを制して、「ぐわぁ〜」とやります。即座に開くわけではありません。けれど、誰ひとりなにも文句はいいません。
 こういう点は、米国人は慈悲深いです。他はいろいろあるんですけどね。