ほぼ足りてまだ欲 その先

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コスプレ

 本当はコスチューム・プレイという日本で生まれた英語っぽい言葉だけれど、本当はそんな英単語はないのであり、じゃ、今時日本にわざわざやってきてそれをやっている外国人の子女(ほとんど女子)が何といっているかといったらそのまま「コスプレ」だ。
 で、それはほとんどアニメに出てくる人物をそのまま衣装を再現して、人前でその格好をする、というんだけれど、何が面白いのか、良くわからない。一種のファッションだろうけれど、「私はこのアニメが大好きですよぉ〜!」宣言で同好の士と楽しみを分かち合うんだろうな。
 そんな場面に遭遇したことがあるような気がするけれど、それは高校生の時に、VANが流行しはじめに、学生服の下にボタンダウンのシャツを着て学校に行くっていうささやかなものかな。体育の授業の着替えの時なんかに、そういうことにうつつを抜かしている同好の士が「おぉ〜!」とかいっていたという、実に他愛のないものくらいか。
 昨日の靖国には、コスプレ連中がまたやってきたらしい。奴らのくだらなさといったら、旧大日本帝国陸軍の戦闘服をぶくぶくした身体にまとい、旭日旗を捧げて、歩調をとるなんてもので、中には冬服を着ていたり、それでいて頭は小野田勇が「恥ずかしながら」出てきたときのような直垂のついた戦闘帽だったりする。中にはナチスの制服を着ている大馬鹿野郎もいる。ドイツだったらすぐさま逮捕される。日本のいい加減さには本当に救われるね。あいつらは英霊を讃えているつもりだろうが、靖国には奴らが人種差別する中国籍の人たちや、戦争を精神論で拡大した東條英機のような大馬鹿野郎、あるいは現地で慰安所を経営して大儲けした悪徳商人なんかまで祀られているわけで、あそこは何もかもごったになっているんだから、奴らの居場所としては甚だふさわしいのかも知れない。迷惑なのは本当に一銭五厘でかき集められて捨てられた兵士達だろう。永いこと軍籍にあった人たちは戦後家族に経済的援助があってまだ救われるが、そうでない人たちは本当に今となっては犬死にだった。
 昨日のNHKの「ノモンハン」ではないが、兵士を死に追いやった連中は現場にもおらず、生き残り、あとで言いたい放題。今の政治家と全く同じで、当時の軍幹部が軍官僚だといわれるのは頷ける。