ほぼ足りてまだ欲 その先

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反感を買うだろう

 原爆で犠牲になった人たちの殆どは民間人であり、その無差別虐殺は言語道断、許されざるものである。民間人を無差別に虐殺する行為というものが世界の歴史の中でこれだけだったのかといったら、残念ながらそうではなくて、古今東西、各地で戦闘員ではない、民間人を平気で殺してきたのが世界の歴史なんだといえてしまいそうである。
 日本軍も先の中国侵略、アジア各国への侵略、その後の太平洋戦争で民間人を殺傷、弾圧、暴行してきたことは否定のしようがない。それを否定する人達もいるけれど、不思議なことに彼らは日本軍の行為は否定するが、他国による日本人への行為は否定しない。これは実にアンフェアな態度である。
 米軍は圧倒的な火力によって日本軍を掃討してしまったが、同時に逃げ惑う民間人も死に至らしめた。
 ヒロシマ上空で原爆「リトル・ボーイ」を爆発させたのは8時15分17秒で、通勤時間帯を狙ったのは許せないというけれど、何時であろうと許しがたいのだ。何しろ世界で初めて使った原爆だから、米軍はその効果の程を徹底的に調査した。許せないのは、被爆者を徹底して調査しながら、その被害を単なる調査にとどめたことだ。爆心地からどれくらい離れた時点でどの程度の傷を追ったのかという調査。次に使う資料としての調査である。それが許せない。そうした事実を明らかにせずに、米国本土では、この二発の原爆のお陰で8月15日に戦闘が終了したことによって50万人以上の米軍兵士の命を助けることができたというキャンペーンを行ってきた。「50万人」という数字は一体どこから算出されたというのだろうか。

 こんな状況にありながら、日本の最高責任者は「降伏するにしてももう一撃加えて目にもの見せてからというわけにはいかないのか」といったとかいわないとか伝えられている。アッツ島玉砕あたりで止めればよかった。もうすでにブナもガダルカナルも全滅していたんだから。

 それでも日本人はあの戦争は間違っていなかったと主張する奴らがいるんだから、そして奴らの仲間が政権を抱え込んでいるんだから絶望的だといってよいだろうが、それに未だに気が付かない、いやそんなはずはないと思っているんだから、そして、まさかもうそんなことはないだろうと自分を納得させているんだから、本当に幸せなんだか、よくわからない。騙されているとそれが幸せだと思い込むものなんだろう。統一協会のあのイヤラシそうな、卑しい雰囲気丸出しの連中に次から次に金を騙し取られている人たちは多分最高に幸せ感に酔っているんだろうね。それとほぼ同じで、幸せ感に浸っているんだね、騙されているとも気が付かずに。