NHKスペシャル、昨日(土) 午前0:57-午前1:48に放送されたものであるが、NHKプラスでは8/12(土) 午前1:46 まで見ることができる。
日本軍が初めて「玉砕」として美化して全滅を発表したアッツ島から、始まる。
13年前に放送された番組だから、取り上げられた生還者は多分もう皆さん鬼籍に入っておられることだろう。
札幌に残された記述を見ると、
昭和十八年九月二十八日、アッツ島玉砕勇士山崎部隊長以下ノ英霊ハ、月寒北部軍司令部出発中島公園祭場ニ奉移セラルルニ当リ、各学校、国体、一般市民沿道ニ堵列シ敬弔ノ誠ヲ捧ゲタリ。
翌九月二十九日、中島公園祭場ニ於テ北部軍主催ヲ以テ、アッツ島玉砕勇士故山崎中将以下二千五百五十三柱ノ慰霊祭ヲ執行セラル。市長ハ全国関係市町村長ヲ代表シ弔詞ヲ奉呈シタリ。
こう書かれている。
番組にその慰霊祭なる者の一部が登場するが、英霊として白木の箱を抱えての行進が映る。当然遺骨が入っているわけもなく、番組中では「中身は砂だった」と告げられる。一体それはどこの砂なのか。
大本営は東條英機が宣言した「戦陣訓」を一般に知らしめるにはよい機会だとして、「潔い決断」を強調する。
番組中に登場する生還者の一人は、撮影取材者に向かって「君たちに恥をかいているわけだよ」と絶句する。
