ほぼ足りてまだ欲 その先

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降参宣言の日

 テレビでは「終戦記念日」と表現されることがしばしばでございますが、これは意味がよくわかりません。なぜならこの日の時点で皇軍と誇らしげに呼んでいた大日本帝国陸軍ならびに大日本帝国海軍武装解除いたしておりませんので、戦争が終わったと誰も宣言していないのでございます。じゃ、なんの日なのか。時の現人神とされていたヒロヒト天皇が「これじゃもうしょうがないので降参する」と宣言した日、にすぎないのでございます。ですから、この日に戦没者追悼式とか、元東京招魂社たる靖国にコスプレして出かける場合じゃないんでございます。
 よく知られているように東京湾にやってきた米軍の最新鋭戦艦「ミズーリー」上で9月2日に各国代表が日本の降伏文書に署名した9月2日が本的には正式な降伏日ですから、本来的にはこの日にやるべきじゃないかというのが私の考えでございます。
 そんなのはどうでも良い、戦争でこの国のために命を捧げてくださった英霊に感謝し、慰めることにこそ意味があるのである、とする向きにはまったくどうでもいいという話でございますかねぇ。

 私はこの「英霊」という言葉が大嫌いでございます。一銭五厘召集令状で呼び出されて兵隊にされ、祝・出征なんぞといって「♬かってぇくるぞといさましくぅぅぅちかぁったくぅにをでたからにゃぁてがらたてずにしなりょうかぁ」なんて歌われた挙げ句に、南方ニューギニアの山深く、あるいは北はアリューシャン列島のアッツ島なんてところで「アッツ」という間に見捨てられ、「日本の軍隊は、一度決めたら全滅しようと脇目も振らず突っ込んでいく」と敵将にあっけにとられたりしながら、雨季で増水した幅200mにもなんなんとする河を敵前無謀にも渡ろうとして果たせず、インド洋に流されて死んでいった人たちをこれ見よがしに「英霊」と呼んでごまかそうとする連中には反吐が出そうでございます。すみません、ごめんなさい、こんな形で人生を、せっかく生まれてきた人生を棒に振る結果としてしまったことをただただ詫びるしかないではございませんか。なにが「天皇陛下万歳」か!なにが「大東亜共栄圏」か!なにが「進め!一億火の玉だ」か!なにが「八紘一宇」か!なにが「アベノミクス」か!どこが「美しい国」か!まだ騙されたいのか!