思い出した。
1945年9月2日、米軍艦ミズーリー上において、連合軍各国に対する日本の降伏文書は二通作成され、1通は米国の国立公文書館に保管され、もう1通は日本側のもので外交史料館が所蔵している。
外交史料館にあるものは、カナダ代表のLawrence Moore Cosgrave大佐が欄を間違えて一段下へ署名してしまったので、それ以降の署名は一段ズレてしまっている。つまり一段空白ができて、一番下に一段追加されている。
これを初めてみたときには、こんな重要な書類で、こんなことってあるんだねぇとびっくりした。
うろ覚えだけれど、こんなことでいいのかてんで、署名直すべきじゃないかという疑念を持った人もいたけれど、ワンワンと船の上に満艦飾のようになっている軍人たちの興奮がそれを上回って連合軍要人たちは乾杯へ向かってしまったと聞いた。
