ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東急デハ5001

 渋谷のハチ公前に置かれていた東急デハ5001が昨日、撤去されて秋田の大館に向けて搬送されていったそうだ。あの電車があそこに置かれたのを見たのは数回しかない。それくらい渋谷のあの交差点のところへはほとんど行ったことがない。多分最後に行ったのは、渋谷公会堂へ行ったんだろう。
 デハ5001は「アオガエルと呼ばれて親しまれていた」とテレビがいっているが、私はアオガエルとは呼んだことはなかった。むしろアオガエルは玉川電車の200型だ。5001は私たちは「新車」と呼んでいた。それまでの四角い青と黄色(だったような記憶)の車両はいかにも古めかしくて、ダサイ気がしていた。そこへあの車両が颯爽とデビューしたんだからとても格好良く見えたものだ。当時私は横浜駅のひとつ前の駅から乗っていたので、やってくる電車は満員で、5001は下が丸まったデザインなものだから扉の部分では人がその上に乗ってしまって扉が開かない。中に乗っている人たちはこれ幸いと乗っかって開かないようにしてしまえばそれ以上の客が乗ってこないので、ことさら乗っている。それを外から無理矢理こじ開けて、背中から押し込んで乗る。たったひと駅の辛抱だ。私は中学二年の時からそうしてこの電車に乗っていた。
 懐かしいことは懐かしい。ステンレスの車両になったのは一体いつ頃だったんだろう。