ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ヤフオクなるもの

f:id:nsw2072:20210507234821j:plain:w360:left 生まれて初めてのヤフーオークションで入手したのは、古い「リーダーズ・ダイジェスト」三冊  1951年7月号、1960年4月号、1963年1月号 何しろ古いので、手に取ったら今にもバラバラになりそうである。紙が酸性化して茶色くなっていたりして。よくこんなものを売ろうとしたものだと思うが、こんなものは古本屋でも売ってないだろうし、こうして買う輩がちゃんといるのが面白い。なんでもこうして買う者がいるんだから、うちの古い本もこれで売るかな?それにしても、うちの蔵書は全く小説が入っていないから面白くないだろうなぁ。
 
f:id:nsw2072:20210508025940j:plain:w360:right 1951年7月号の表2には驚くことに建築家のアントニン・レイモンドがリーダーズ・ダイジェスト日本支社の新社屋について書いている。この新社屋は1951年に建てられて、なんと1963年には解体されてしまったもので、庭園はイサム・ノグチのデザインだ。で、どこに建てられたのかというと、毎日新聞が入っているパレス・サイド・ビルが建っているあの場所なのだ。えっ!あんなところにそんなものが建っていたのか!と驚いたけれど、私は当時、既に高校生だったはずで、しかもリーダーズ・ダイジェストの愛読者だったんだから知っていたんじゃないか、という気がする。直接購読だったのではなかったか。しかもしょっちゅうダイレクトメールが送られてきて、それはレコードを買わないかという宣伝だったような気がする。送られてくる封筒に返信用封筒が入っていて、そこに「許」「否」としるしをするように印刷してあった。買わない人は送り返さないからそれで良いような気がするけれど、あれが米国でのやり方だったんだろうか。レイモンドがデザインした「新社屋」については全く記憶がない。「新建築1951年9月号」にできたばかりの新社屋の記事が特集されているそうだ。レイモンドの名前を知ったのはそれほど昔のことではない。彼は帝国ホテルを設計したと云われるフランク・ロイド・ライトにくっついて日本に来たとされていて、日本の各地に様々な建物を残した。母校の教会の一つも1963年の彼の仕事だそうだ。そう云われてみるとかなり斬新だ。銀座の教文館もそのひとつだったか。