なんちゅうか、かんちゅうか、今や渋沢栄一はブームなんである。どうして大河ドラマなんかで渋沢栄一立志伝みたいなのをやるんだろうかなぁ、と思うけれど、お札の顔になるってんで大再評価大会の今日この頃でございます。これまでながいこと、渋沢栄一の「し」の字もろくすっぽ話題になってなんかいなかったというのに、大変な騒ぎです。大手町交差点のビルたちがどういうことになっているのかと、見に行ったついでに、大手町ビルの横からガードをくぐって、常盤橋に差し掛かろうとすると、左手の常盤橋公園の工事現場の陰から、乳母車を押した若夫婦が出てきたので、こんな工事現場に何かあるのかといってみると、なんとそこに渋沢栄一の銅像でございます。そういわれてみれば、あの辺をウロウロしたはずなのに、永代通りは歩いたことがあったけれど、この通りは歩かない。だからこんなところにこんな銅像が建っていたのは全く知らなかった。用事が無いものなぁ。ひょっとすると、この常盤橋公園の改装工事だって、渋沢栄一ブームにあやかってんのかも知れませぬ。NHKの影響力はすごいのだ。「青淵渋沢栄一」と書いてあって、なんだ、この「青淵」ってのは？と思ったら渋沢栄一の号だってんです。ちょっと写真を撮っていこうとすると、またまた30代とおぼしきカップルがこの銅像を目指してやってきます。NHK効果はさすがでございますなぁ。
その昔、といっても30年くらい昔だけれど、日曜日といったら、大手町近辺の皇居周りは自転車天国になっていましたよ。今は何もなっていない。大手町の交差点は様変わりでございます。都営三田線で降りたら、C13の出口にはまだ下へ降りる口ができていて、それがC13bという出口に繋がっていて、そのままパレスビルに入っていけるようになっている。怖いからパレスホテルには行きませなんだ。大手センタービル（昔の貿易センタービル）は変わっていないけれど他の角のビルは全部代変わっている。
日銀と三越の間を歩くと、江戸桜通りという石碑がわざわざ建っている。へぇ、そうなんだ、と思って歩いて行くと、あ、それはCOREDO室町のあの桜の通りに繋がる。これから先、人がたくさん出るんだろうなぁと思いながら、昼飯の足しになるものがないだろうかと三越の地下に潜ったら、あぁら、びっくり！ゴチャマンの人出で、とんでもない！辨松の売り場になんぞたどり着けそうにない。こりゃ、感染拡大に大貢献でございます。地下鉄に乗って帰って参りました。私はほとんどすれ違う人もいない良い散歩を楽しみましたけれど、この分では週明けの感染判明数に大いに影響を及ぼしたことでございましょう。
