ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

おったまげ

 TBSラジオ講談社小森谷徹の「あした話したくなるラジオ」で紹介されたのは、中野信子ヤマザキマリの「生贄探し 暴走する脳」だった。何しろ番組提供者は講談社で、この番組は講談社の出版物を宣伝する番組である。
 著者のひとりである中野信子が出てきて、解説をするのだけれど、ツンツンする偏頭痛を抱えながら布団に横になって何気なく聴いていたら、とんでもないことをいっていた。
 昨年、COVID-19第一期緊急事態宣言中に自民党政権が行っていたGo Toを、使えない人たちが批判していたんだけれど、日本人は恵まれている人たちを妬んで批判するという傾向にあるんだというのだ。それが「生け贄」を探すと云うことなんだと。
 冗談じゃない。あの時、Go To トラベルだとか、Go To イートが批判されたのは、なんでこんな状況の中にあって、わざわざ感染を拡大するとしか思えない、旅行の促進やら、高級ホテル宿泊やら、高級外食へ補助金を出す必要があるのか、という点であったはずだ。旅行に出かける余裕のある人たちは、ウィルスの蔓延が収まったらすぐさま出かけるだろうし、高級ホテルに泊まれるような経済的余裕がある人たちは、いつだって、いくらだって、カールトンやらマンダリンやらにも泊まる。銀座のレカンだろうとサバティーニだろうと、行きたきゃ勝手に行くだろう。
 それを羨んで批判していたのではない。その時しなくてはならないのは、営業時間を短縮して、お上が言う感染拡大を抑えるために、商売を犠牲にした人たちにする補填であり、Go Toキャンペーンの中抜きで濡れ手で粟の儲けを拾いまくる企業への批判だったはずだ。これが脳学者のいうことなのか?!

 知らないうちにとんでもない解釈を広めている連中がいることに驚かなきゃいけない。あまりにも驚いたので、布団から起きてきた。