ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

本屋

 こんな状況になっているので、電車に乗って本屋に行くのもままならないので、ただただ歩く散歩である。どうしてもお陽様があたる通りを通りたくなるので、南北方向に歩くことになる。南へ淡々と歩いて行く。気がつくと蔵前に来ていたから、どうせここまで来たんだからと、三筋の「カキモリ」へいった。多分蔵前から引っ越してからは初めてだろう。ということは数年来ていなかったということだ。中は前の店に比べたら倍くらいの広さになっていて、洒落ている。基本的には前の店と変わらないようだけれど、相変わらず文具好きの若いお嬢ちゃん達が来ている。以前に比べて珍しい色のインクと、オーダー制、というか、オートクチュールというかのノートづくりに人気が高そうだ。様々な鉛筆を集めて売っているのも珍しい。

 そこから田原町のReadin' Writin' BOOKSTOREという本屋に向かう。5年ほど前に開店した本屋だが、前に二度ほど足を踏み入れたことがあるけれど、結構人がいてじっくり見ることができなかった。今日はコロナ禍の平日昼間だからだろうか、お客さんは一人もいなかった。私が興味を持つような分野があれもこれもあって、素通りができない。時間がかかる。手が伸びる本が目白押しだけれど、それぞれがそんなに安くはないから、選択するのに時間がかかる。

 近年には随分知られるようになってきているけれど、米国海軍及び陸軍はそれぞれ日本語学校を作り、日系米国人兵士を中心にして対日情報戦略を実行していた。ドナルド・キーンは海軍日本語学校の出身である。
1981年にTBSブリタニカから出版されたものの文庫版である。

 つい買ってしまった。

 NHKのドキュメンタリーを見ていると、フランスのドイツ軍が撤退した後に残された、ドイツ兵と親しくしていたフランス女性が頭を丸められて、民衆の中を引き回される姿が出てくる。気にはなったが、その後に気を巡らすことはなかった。

この本屋の店主が書いた本で、定年前に新聞社をやめて、この本屋を開いたという。守備範囲の広さに脱帽だった。ここにも菅野賢治の「命のヴィザ言説の虚構」が置いてあった。この本は池之端一丁目の「古書ほうろう」の棚にも刺さっていた。5,200円の本が売れているんだろうか。