ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

廃止

 2030年に北海道新幹線が開通すると在来線は廃止されてバスに代わる。これまで未定だった余市と小樽の間も廃止と決まった。
JRが新幹線の開通に伴い、並行する在来線を廃止するのは、北陸新幹線の開通に伴い信越本線を廃止して以来の決定らしい。もっともこれまでもほとんどの利用者は鉄道ではなく、中央バスを利用してきた。なにしろ今でも一時間に一本しか来ないからだ。そこへいくと北海道中央バス余市線だったら概ね一時間に三本は来る。40分ほどの行程である。しかし、この先どうなるだろうか。バス便も減って自家用車だけの世界がやってきてしまうのではないかとそれが心配だ。特に冬の脚はなかなか確保しづらい。雪がドカッと降れば、バスは動けなくなる。公共交通機関は人口が減少していく地域ではどんどん立ちゆかなくなる。これはつまりなにを意味するかというと、地域が衰退すると云うことにつながってくる。
 ここ2年間ご無沙汰しているが、長野へ行ったとき、かつては必ず帰り道を汽車がなくなってしまった碓氷峠の旧道を帰ってきた。すっかり車が通らなくなった。横川の鉄道公園となったかつての鉄道基地は日帰り温泉に来る人だけで、とっても鄙びてきた。
 日本国有鉄道がJRに分割民営化されてから以降、お金を持っている忙しい人には便利になったけれど、日々の暮らしの中にいる人には実に不便になった。そういう国になった。