ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

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今日は隅田川を挟んで台東区墨田区を少々歩いた。
どこもかつては平気でひょいひょいと歩いていたところなんだが、今ではよいしょよいしょと云いながらでないと歩けない。

 蔵前の江戸通りに面したところに御蔵前書房という古本屋さんがある。蔵前神社からもそんなに遠くないし、かつては蔵前に国技館があったので、この古本屋さんは相撲絡みの書籍が多いと云われている。それでもなによりも、今にも傾きそうな木造建屋が目につくので結構話題にはあがっている。しかし、かつては春日通りから浅草橋までの間の江戸通りにはこうした木造の店が目白押しで、簡単なおもちゃというか駄菓子屋で売っていそうなそんなおもちゃの問屋が軒並み並んでいた。今ではほとんどがビルになってしまっているので余計にこのお店は目立つ。だから古本に何の興味もなさそうな人ですら、足を止めて見上げる場面を良く見る。

 右端の棚に、この店には似つかわしくない「キリスト教」絡みの本が集めてあった。その中に田川建三の「イエスという男第二版[増補改訂版]」を見つけた。おや、これは!と思ったのでちょっと細かく見ていたら、昭和48年出版の「昭和二十年五月二十九日」という講談社新書を発見。これは横浜の空襲を書いたもので、こんな本が出ていたとは知らなかった。もう一冊は石川達三の「生きている兵隊」新潮文庫・昭和48年(今では中公文庫)。付箋の付け方が田川建三本と一緒だから、同じ人の手元から出たと思われる。

 実はこのお店の長男が小学生の頃、私も参加していた団体に参加していたので、その後が気になっていた。お店におられたおかあさんにお伺いしたら、元気で今は千葉に住んで東京へ通勤しているという。良かった、良かった。

 かつては確定申告に年に一度は来ていた税務署はe-tax普及でこちらで申告はなくなり、区役所に移ったらしい。お借りしたトイレは大変に綺麗になっていたんだけれどね。
久しぶりの青空の下に桜が綺麗で、よく歩いた。盛り場は春休みの若者たちで大変な人出で、やたらと着物をレンタルした、なんとも不思議な格好をした女の子達が跋扈している。