ほぼ足りてまだ欲 その先

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空襲

「空襲」といったらまず思い出すのが、1945年3月10日未明の東京大空襲で、この話になると悲惨な夜の状況がどんどん伝わってきて、もうそれだけで話は終わってしまう。横浜だって1945年5月29日夜、焼夷弾43万個が落とされ、死者行方不明1万4千名。この時に今はなき実家の土地にも焼夷弾が落ちたと聞く。空襲のなかったといわれている京都も、小さいながらも空襲されている。長崎に落とした原爆の実験として、福島にパンプキン爆弾が落とされたのは1945年7月20日。パンプキン爆弾はウィッキペディアによれば30都市に50発落とされたという。
 私はナパーム弾はベトナム戦争で初めて使われたんだと思い込んでいたが、考えてみれば日本に多く落とされて木造家屋を焼き尽くした焼夷弾とは違うと思っていたのだけれど、形は違っていても考え方は全く一緒。最初はフィリピンで戦闘機の補助タンクに可燃性のジェリー状のものを充填し、それを落としたところから始まっているんだという。その後、台湾の製糖工場を中心に執拗に空爆されたときにはドラム缶にそれを充填してそのまま爆撃機から落として焼き尽くしたという。
 日本本土だけが空襲被害を受けたわけではない。米軍はフィリピンで分散していった日本軍を追って、どんどん空襲したし、中国南部、台湾も盛んに空襲をした。フィリピン全土で100万人が死んでいると言われている。

(「空の証言者〜ガンカメラが見た太平洋戦争の真実〜」から 次回再放送予定12月18日(土)午前10時 NHK BS1