ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

季刊雑誌「考える人」27号

 池之端の「古書ほうろう」で押さえてもらっていた「2009年冬号No.27」をようやく入手。先月の末に連絡をもらっていたのに、その時はCOVID-19真っ盛りで、電話が入っていたことすら気が付かなかったという次第。帰って来てからもすぐさまスッキリさっさと歩く状態にならなかったので、今日ようやく足を伸ばした。

 受け取ってみると、須賀敦子の特集だった。「書かれなかった須賀敦子の本」という特集である。私はこの人のことを全く知らなかった。68歳で亡くなったのも1998年3月20日で、私は日本にいなかったから知らなかったのかも知れないが、なにしろそれまでの彼女の仕事を読むと、私にはまったく接点がない。イタリア文学に全く興味はなかったし(そもそも文学音痴である)、彼女が書きかかっていたという長編小説の舞台、アルザス地方だって、2015年くらいまで行ったこともなかったわけで、知るはずがない。

 しかし、いつの頃からだったか全く意識はないが、須賀敦子という名前はあちこちで目にするようになっていたから、気にはなっていた。日本の多くの文学を翻訳して欧州に紹介して来たという点で大変に評価が高い人だったようだ。

須賀敦子の特集は90頁近くに及ぶ。

丸谷才一のインタビューや養老孟司のインド・ブータン紀行の前編が載っている。

MARUZEN日本橋で本を五冊買ったら、その中に一冊みすずの本が入っていたものだから、あっ!と驚く値段になってしまった。