ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

季刊雑誌「考える人」

 「考える人」の2007年秋号No.22を入手。これはまぁ、どっちかというと、バックナンバーの中でも最も安価に入手したといっても良いかも知れない。特集が多分当時の流行りだったのかも知れないけれど、「アメリカの考える人たち」ということになっていて、カリフォルニアのこと、といってもほとんどがベイ・エリアだが、がいくつか取り上げられている。

その一番最初に、サン・フランシスコのフェリーターミナルの広場で開かれるファーマーズ・マーケットのことが出ていた。ここはターミナルビルの中もあたかも観光客相手のお店が連なっていて、中にはキノコ専門店まである。もちろん「シイタケ・マッシュルーム」もあるし「wood ear」って書いてあるのもあった。なんだろうと覗き込むと「木耳」つまりキクラゲだってあった。日本語の看板が出ていたオリーブ油やさんでつい一本買ってしまった。この広場にはマハトマ・ガンディーの像が建っている。
その次に出てきたのが、Berkeleyの有名な有機栽培の野菜が売り物のレストラン、CHEZ PANISSEが出てくる。これを見てなんだか初めてのような気がしないなぁと思った。
 2019年の5月終わりから6月にかけて、San Franciscoの友人がもう半世紀にわたる滞在を切り上げて東京に帰ってくるからというので、彼らに会いに行った。その帰途Los Angelesに周って、40年近く暮らしている友人に会いに行った。
 その時、たまたま合流した立川の友人夫妻と一緒に、そして数日後、月島の友人夫妻と一緒に、夕飯を食べたレストランだった。京橋生まれの友人が、なぜかそのレストランに立ち寄ることを念願としていたんだといって、二回もテーブルを押さえたんだそうだ。ちょっと予約より早く行ってしまって、レストランの傍を散歩しながら待っていると、次から次にファミリー・ディナーと思しき人たちが出入りする。なにしろ野菜がパリパリで、なんだか自然に力が湧いてくるような気がする皿ばかりだった。デザートの後にお茶を頼んだら、南部鉄瓶で出てきてびっくりした。ホールの店員さんもとっても丁寧で、あぁ、安くなくてもしょうがないか、と思うようなレストランだった。
 この号をこの雑誌が出版された時点で読んでいても、多分12年後には忘れていただろうから、今みても、おんなじだ。

 考えたんだけれど、この号の特集は「カリフォルニアの(あるいはベイ・エリアの)考える人」というべきだ。