ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

空振り!

先端だけ

 先日、友人がFaceBookで日光へいったと書いていたので、そうか、標高の高いところでは紅葉が見頃になるのか、と思い、あっちが日光ならこっちは箱根だ!と思い立った。
 箱根なんてもう何年もいったことはないし、COVID-19がまだまだ収まらないどころか、感染者数が増えたりしている状況でどうよ、という雰囲気の中、ロマンスカー(なんちゅう時代錯誤な名前だと思わないわけにはいかないが、この名称を変更するといったら多分大ブーイングとなるだろうことは容易に想像することができる)で往復すれば、この肌寒い天気予報の中人でも少なく、感染の危険性は低減できるのではないかという考えであった。
 しかし、この浅はかな考えは休むににたりで、なんと大外れであった。
 まず、基本的なところでは、紅葉なんて、一体どこの話?だった。
 そして、白人外国人ツアーや、おばあさんの少人数グループなんぞは天気が悪かろうと、紅葉が進んでなんぞいなかろうが、予定を翻したりなんぞしないんだってことだった。

 往復のロマンスカーは空いていて、これは思惑通りだったが、大丈夫だったのはこれっきり。
 湯本からの強羅行き箱根登山鉄道に飛び乗ってびっくりした。席はびっちり満員で、スイスの旗を掲げた白人爺婆団体は大声で会話をするのみならず大笑いであり、そこここの爺婆グループは「会話は控えめに」どころの騒ぎじゃないのである。
 一番うしろの車両が混んでいたので、塔ノ沢の駅で真ん中の車両に移動すると、三人組のおばあさんグループが残りの席を塞いでいたからそこに立ったら開けてくれた。そこまでは良かったのだけれど、彼女たちは大きな声でず〜〜っと喋りっぱなしである。子どもの頃珠算塾へ通っていたから、暗算はずっと役に立ったが若い連中はそれがダメ、すぐ計算機を持ち出す。高校生の頃からスキーに行っていた、上野から並んで夜行列車に乗ったけれど、床に新聞紙を敷いて寝たわ、あの時、あぁ私も乞食くらいできると思ったわよ(やってみたらよかったのに)。私は二重マスクにして手で覆っていた。やっぱり、やめときゃ良かったとこの時思った。

 途中で全然紅葉になっていないのに気がついて、あぁやっぱりやめときゃ良かったかと思ったけれど、登山電車は標高を稼ぐから、ひょっとすると強羅なら楽しめるかなぁと思った。全然甘ァァァ〜いのであった。

 強羅の坂を強羅公園に向かって登っていったのだけれど、昔はこんな坂、記憶に残らないくらいだったのが、いやはや驚いたのなんの。心臓が破裂するかと思った。ケーブルカーで公園上まで上がればよかったのである。それでも550円を払って正門から強羅公園に入った。一体何人ぐらいが入っていたんだろう。遭遇した人たちでは20人ほどだったかも知れない。みんな上の方へいっていたんだろうなぁ。

 益田孝から原富太郎、そして松永安左衛門へ伝えられたという白雲洞茶苑とその裏の茶花園を見て帰ってきた。上がってみたかったけれど、お茶付きで700円だと書いてあったので、上がらずに帰ってくるところなんぞ間が抜けている。
 帰りは昨日の事件があったので、地下鉄の駅からはバスに乗らず歩いてきたから、たくさん歩けた。うちに帰っておやつを食べたらぐっすりと3時間半ばかり寝てしまい、夜中にまた目が覚めて、明日の健康診断のために何も食べられないことに気がついて、愕然とした。