ほぼ足りてまだ欲 その先

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ツアー

 いよいよ墓参りツアーの開始
今年は横浜のお墓まではいつものように行くとして、そこからを考えようというわけで、下の道を使って東名厚木に出る。新湘南バイパスという道をまったく知らなかったのだけれど、これまた無料化実験有料道路になっていたので、ラッキーだと思ったのだけれど、世の中そんなに甘くない。茅ヶ崎で降りたものの海に遊びに行く人たちで混んでいた。
 相模川の橋を渡ると炎天下どこかの学校のサークルと思われる若者たちがマーチングの練習に励んでいるのが見えて若いっていうのはすごいなぁと舌を巻く。こっちはここまで来るだけでもう相当に疲弊しているというのに。
 厚木で東名に入ってからは至極順調。足柄のサービスエリアはまったく昔とは違っていてすっかり綺麗になっていた。外では滅多に食べないラーメンなんかに目がいって食べた。見た目とはずいぶん印象の違うものを食べてしまった。
 富士で東名を降りたところまでは順調。西富士自動車道に入るところまでは予定通り。問題はそこからだった。事前に調べていた交差点の曲がり方を正反対に間違えた。そのあたりから自信がなくなった。そこでナビゲーターのいうままに任せる方針を採る。これが次の間違いだったのかも知れない。
 ナビゲーターは139号線を突っ走れと指示する。どんどん走っていくと、気がつくと本栖湖にいる。これじゃ、御殿場で降りたのと一体どこが違うっていうんだ、富士まで行った甲斐がない。本栖湖からはもう一度ナビゲーターをセットしなおす。今度はこれまで通ったことのない道になった。どうやらその要因は新しいトンネルが通じたことに理由があったようだ。
 家に帰ってきてからGoogle mapで検証してみると、どうやらこの道で正解のようだ。御殿場から来ても同じ道を辿ることにはなっただろうけれど、問題は御殿場から本栖湖までの道路の混み具合だったろう。
 二つ目の墓参りのお寺は下から墓に上がるととてつもなくきつい階段を上がらなくてはならない。だから、とても細い道を車で上がって上から降りる。ところがそこまで上がってびっくりした。昨年まで並んでいた、古い、公営住宅のような家が軒並み更地になっていたのだ。
 残っていたのはわずかに二軒。一軒の外で暑い中、おばあさんが掃き掃除をしていた。もう一軒の窓が開いていてちらっと見えたのはおじいさんがひとりで上半身裸で外を眺めている。多分このおじいさんも独居だろう。こんな丘の上に暮らしていて、買い物をどうしているのだろうとふと思う。
 それでなくても私たちが平日に移動するから余計目に付くのだろうけれど、世の中は高齢者ばかりである。東名に乗っていても昼飯を食っても目に付くのはおじ・おじいさん、おば・おばあさんである。確実に高齢化はどんどん進んでいるような気がしてならない。
 増穂から乗った中部横断自動車道もまた無料化社会実験中である。にもかかわらず車の通行量はこれまでとまったく変わっていない。週末はこれまでと違っているのだろうか。
 中央高速道を長坂で降りて、いつものようにスーパーで休憩を兼ねた買い物。またパンを買った。
 漸く友人の家に到着したのは午後7時で、行ってみるとお嬢ちゃんがまだ生まれて半年の孫を連れて帰省中だった。孫息子はかわいくてしょうがないそうで、お爺ちゃん・お婆ちゃんはもうデレデレである。今頃生まれてまだ一年もたたない赤ちゃんを見ると微妙でむしろ怖い。こんな時期の子どもというものは周囲の人たち全員に幸せをくれるもので、もうこれだけで子どもは十分に親孝行なんだというのは本当だなぁとしみじみそう思う。
 夕飯はここに来たら必ず一度は食べに行く弥栄という食堂で、クレソンのサラダとエビフライ定食。いつものように三本が立っているところは京橋のサカキや神保町の七條と一緒なんである。ちょっとこれまでに比べるとえびが小さくなったような気がしないでもない。連れ合いは例によってオムライスである。
 その友人の別宅に到着してやれやれと落ち着く。ここで何が気持ちが良いかといったら何といってもこの涼しさだ。とにかく良く眠れちゃう。いつまでも眠れるくらいなんである。