ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

都バス

 70歳を過ぎてから、都営交通のシルバー・パスを取得して、都内の交通手段はまず都営交通機関から考える習慣がついた。だんだんバスの中でも、平気で段差のないところの椅子に座ることができるようになった。年寄りがいかに足元がふらつくのかがわかるようになってきたのは情けない。
 今はCOVID-19感染予防のために一番前のタイヤの上の席が閉鎖されているので物足りないが、あそこに座っていると、他の席では気がつかないことに気がつく。最初に気がついたのは、屋根のついたバス停に来ると、黄色い紙に「着座確認」と書いて貼ってあるところがある。ドライバーに対する忠告喚起で「お客が不安定な状態にいないうちに走り出すな」といっている。こんなことが書いてあるなんて、気がつかなかった。とても丁寧なドライバーはちゃんとそれを室内のバックミラーで確認している。申し訳ないからさっさと座るか柱にしがみつく。しかし、急いでいる時とか、適当なドライバーだと「発車します、おつかまりください」というだけでもう走り出している。これは本当に老人にとっては結構怖い。結構怖いというと、実は駅のエスカレーターで横をどんどんと降りていく連中は高齢者にとってはかなり脅威となる。どんどんと降りている本人は感じないが、立っている人間には結構な衝撃となる。特に、大江戸線や千代田線のような深いところを走っている地下鉄のエスカレーターは直線で長いから、余計に怖い。若い時には何にも気にならなかった。あの頃の自分の行為が今まさに自分に返ってきちゃっている、というわけだ。あの頃のおじいさん、おばあさん、ごめんなさいね・・あの頃にはあんなエスカレーターはなかったかな・・・・。