ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

暴風雨あけ

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さすがに昨夜の暴風雨は激しかった。
換気扇から聞こえてくる音が、まるでラジオドラマの効果音のように「びゅ〜う、びゅ〜う」となっていて怖ろしかったくらいです。
一夜明ければドピーカンなのかと思ったら、それがそうでもなくて、早朝はまだ雲が出たりしていましたねぇ。
ゆっくり起きてみたら、ようやくドピーカンになっていたので、日比谷公園に出かけてみました。
この辺に来たのは、3.11直後の東京電力にデモをかけた頃以来じゃないでしょうか。
東京電力本店横に来ると、右翼連中が大きなスピーカを持ち込んで、「この国がイヤなら出ていけぇ〜!」とかいっていましたが、まるで警察は彼等を守っているように見えたのは存外でした。
林野庁の角で地下鉄からのぼってきたら、あのあたりは、昔に比べたら並木が驚くほどに成長していて、それが紅葉していたりで、全く思いもよらない風景でした。そりゃ木々も生長するものねぇ。
f:id:nsw2072:20211202000315j:plain:w360:left西幸門から日比谷公園に入ると、千代田区立日比谷図書文化館(つまり昔の日比谷図書館です)の裏の通りは、昨夜の雨風で落ちたとおぼしきイチョウがびっしりと絨毯になっております。こりゃ良いや!でございますが、都心のエリート会社員や官僚の皆さんは、そんな景色なんぞどこ吹く風、俺たちはもう見飽きてんだぜぇ〜を振り回しておられますよ。私だって、20代の頃だったら、きっとそんなフリを致しましたでしょうねぇ。
久しぶりにやってきたお爺さんは、もはやよだれを流さんばかりにバシャバシャシャッターを切り続けます。
そんな中を昔通りに、落ち葉を掃き集めてリヤカーで運んでおられる職人の方が通るのが、実に余命幾ばくもない、こんな爺にはなんとも嬉しく映るんでございますねぇ。
池の周りには、息を殺して、シャッターを押す何人もの、「仕事なんぞより、この時間のこの景色だ!」といわんとする見上げた感性の持ち主が三々五々出たり入ったり。
f:id:nsw2072:20211202000118j:plain:w360:right もう有楽門に近い花壇に薔薇が集まっているコーナーがございます。こんなところ、これまで気がついたことがございません。
そこにブルーというか、薄紫というか、ブルーグレーとでもいうのか、そんな薔薇が一輪咲いてございます。
私は見たことがない色でしたけれど、これを写真にしてみせると、これは珍しい色だといわれました。
高貴なイメージのする色ですが、これをこんな爺さんが写真にしているのかと思うと、ちょっと興ざめでございますねぇ。
日本橋丸善まで行くつもりだったのですが、とても疲れちゃって、有楽町前の三省堂に入ると、一冊はあったもののもう一冊は在庫なしでした。
まだ、Amazonに委ねる気にはならず。
駅のエレベーターで一緒になった婆さんに「どうぞ」と扉を押さえていったら、帰ってきた言葉は「ありがと」でして、一瞬「ございます、はどこへいったの?」といいそうになりました。私はあんたの執事じゃねぇんだよ。