ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

1万歩


 昨日、あまりの寒さにめげて一歩も家から出なかったので、今日はちょっと歩いた。
蔵前神社のミモザは開いた花が少し増えたようだ。全体の5%くらいにはなったかもしれないが、まだまだだ。
お陽さまが出たり引っ込んだりなんだけれど、とにかくずっと冷たい西風が吹いていて、マフラーを外すチャンスはなかった。

 無印良品のバス洗剤は変な香りがついていないという理由だけでずっと使い続けているんだけれど、ここのところどこへいっても詰め替えの在庫がない。曳舟でも、COREDO室町でも、北千住でも見つからなかったので、今日はとうとう銀座の店までいった。すると見つかったんだけれど、パッケージが前のものとちょっと違う。それも店頭には二袋しか置いてなかった。ついうっかり二袋買ってしまった。こういうところがおふくろの血を受け継いでいるんだろうなと思う。あの人が他界してから押し入れから驚くほどの量のタオルが出てきたらしい。そういえば、近頃若い人たちがタオルみたいなボアボアなフリースを着ているけれど、ありゃダサいねぇ〜!つうか安っぽい、つうかアイディアが貧困に見える。有楽町ルミネ2(つまり日劇跡のビルか、その隣)の地下に成城石井があるというから入ってみた。買わなくてはならないものは別にないけれど、この種の店は店によって雰囲気が違うから入ってみたくなる。

 今日は端から後楽園前に回ろうと思っていた。というのはエム後楽園という駅ビルの上にあるレストランが空いていて、外食にしても感染リスクは限りなく低い、という話を聞いていたからだ。だからわざわざ遅く家を出た。丸ノ内線で銀座から後楽園を目指す。そういえば、学生のときに、時々丸ノ内線で東京へ出てきてそこから東海道線横須賀線で家に帰ったことを思い出す。
 後楽園の駅ビルは先日、小石川後楽園ロウバイを見に来たときに入った。エスカレーターで上がると3階にMARUZENが入っていた。もっけの幸いと本を探したが、さすがに中途半端な品揃えの中途半端なサイズの店で、近頃あちこちで話を聞く「黒い海」がノンフィクションの一番下に刺さっていたくらいで、なんだか売る気がないみたいだ。店員さんも無表情の通り一遍の対応で、教文館の一階のようだというか、欧州の若い女性店員のようだ。この店は文京区にあるMARUZENらしくない。まるでくまざわ書店みたいだ。

 目的地は5階で、大きな声がするのでなんだろうと思ったら「根室花まる」という回転寿司があって、ほとんどのお客さんがおばさん、もしくはお婆さんである。この回転寿司は最初は丸の内の中央郵便局が「キッテ」とかいうビルになったときに東京の店ができたような気がする。あそこで入った記憶がある。午後3時だというのに、店の外の椅子に座って順番を待っている。
 さてはと目当ての店に目をやると、お客は三組、それもひと組はおひとりで、あとは二人組み。料理が来るのを待っていたら、二人組は出ていって、お客は私を含めてふたりだけ。理想的な姿だ。
 このレストランは春日に本店があって、ここは出店らしい。ステーキを食いたかったんだけれど、値段に目がくらんで、限定だという、ようするに超粗挽き牛肉で造ったハンバーグを頼んだ。一番小さな150gで、それでもごはんとポタージュをつけたら1,800円にもなって、相当に後悔した。とはいえ、久しぶりの熱々の牛肉は美味しかった。しかし、私にはちょっとしょっぱくて、あとから喉が渇いてたまらなかった。これで少しは我慢ができそうだ。