この国で最高裁の判事を務めるとおおかた旭日大綬章という勲章をもらう。
そもそも最高裁の判事というのは「最高裁長官の意見を聞いたうえで、内閣とし て閣議決定する」となっていて、ま、速い話が最高裁長官が何をいおうと、内閣が閣議決定しちゃえばいいわけで、そんなところが大得意だった安倍晋三は、自分のお友達を最高裁判事にすえたということだ。ま、そこのところはアメリカのちょっとというか、かなり常軌を逸したドナルド・トランプとおんなじな訳で、それだけでも安倍晋三が得意満面だっただろうなと容易に想像がつく。
そのお友達というのが木澤克之(1951年8月27日生まれ)で、立教中・立教高(今でいう立教新座)から立教大法学部出身。彼は2013年に加計学園の幹事に就任している。なんで加計学園と縁があるのかといえば、あの加計孝太郎との繋がりである。加計孝太郎は1951年7月2日生まれ、つまり木澤と同じ歳で、加計孝太郎も立教大学卒だが彼は文学部だとされている。加計孝太郎はUC・Long Beachへ語学留学したことがあり、そこでかのバカちん、安倍晋三と合流したことがあるらしく、バカチンは加計孝太郎のことを「腹心の友」と呼んだ事がある。何しろ安倍晋三が2013年にビルマ(私は敢えてミャンマという呼称を用いず、ビルマとしています)を訪問した時は加計孝太郎を同行させ、政府専用機に乗せたくらい仲がいい。萩生田光一を交えて、加計光太郎と安倍晋三がBBQで和んでいる写真は何度も目にしているくらいで、安倍晋三はその関係を隠すなんてことはないくらい仲が良い。
つまり、木澤克之・加計孝太郎・安倍晋三はそういう関係にある。公的機関、あまつさえ最高裁判所判事すら安倍晋三は公私を混同して来たのである。
この春の叙勲で木澤克之が綬章したという報道では、各新聞やテレビは全くこうしたことを報道しない。
立教大学を運営する立教学院に至っては、大変にうれしそうに、木澤の綬章を発表している。
実は立教大学には「セカンドステージ・カレッジ」という生涯学習コースがあって、全く学位記には関係のない、大学の施設が使えて、目玉教師を呼ぶ、一年間のカルチャー・センターがある。
高齢者にとっては学習意欲を満足させる他の大学にはない、ユニークな発想といっても良いが、これができて数年後、時の文部科学大臣だった下村博文、丹羽秀樹文部科学副大臣、教育再生実行会議第2分科会委員を呼んできて、視察。「先見の明がある」と高く評価され、また、今後社会人の学び直しについて「量的に拡大できるような環境作りを政府としても支援したい」と述べたと報告している。ここにもまた、加計学園繋がりが出てくる。ちなみに下村博文は加計学園からもらった金の説明を求められてからもう数年経つが、未だになんのコメントも出していない。世の中はそのうち忘れるという路線を貫いている。
この国の政治