南千住から東京駅八重洲口行のバスがある。そもそも都電22系統(南千住~新橋)の代替で南千住~東京駅八重洲口のバスだった。代替っていっても都電22系統は南千住から浅草、浅草橋、小伝馬町、日本橋、中央通りをずっと銀座四丁目を通って新橋まで行っていたが、昭和42年、1967年に南千住-日本橋間に短縮された。1971年に都電が廃止されて、それが南千住-東京駅八重洲口間の都バスに代替になった。八重洲口といってもほとんど南口の遠距離バス停の傍にあって結構な頻度で走っていたから、かつては京橋の八重洲ブックセンターに来ては、このバスで帰宅していた。
ところがいつ頃のことか、久しぶりにとってもきれいになった八重洲口の停留所に来てみると、かつてはいつでもバスを待つ人達がいたのに、全然人がいない。おかしいなぁと思って、時刻表を見たら、なんと一時間に2-3本しか来ない。おかしいなぁ、蔵前あたりで見ていると、結構走っているのになぁと思ったら、「東42-2」という論文の小見出しみたいな名前のついている路線があって、こいつは東神田で終わってしまうんだった。なんだよ、詐欺じゃねぇかと思ったことがあった。
久しぶりに東京駅へ行くのに乗ってみた。途中で都営地下鉄浅草線にでも乗り換えればもっと早いんだろう。浅草橋あたりで乗客はがさっと降りてしまって、後ろはがらがらになってしまった。なるほど東神田なんて聞いたことのない地名で終点バスが出るわけだけれど、こりゃ「鶏と卵」じゃないのかなぁ、だって昔は東京駅からあんなに人が乗ったんだもの。
用事があったのは大丸百貨店だったから南口からはビル風がびゅうびゅう吹く中、北口まで歩く。外国人観光客ばっかりが大きな荷物をごろごろさせながらランダムに向かいからやってくるから歩きにくくてしょうがない。大丸の中に入っても外国人が異様に多い。とはいえ、今どきの百貨店だから、上の方は人影はまばらだよね。良くこれでやっていかれるよね。