ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

nsw20722007-02-13

 昨日の昼間は祝日であったためかテレビ・ラジオにはさまざまな特番があったようでNHKの総合テレビでは NHKスペシャル「日本の縮図1000人にきく団塊の素顔」の再放送があったようだ。それを見たといって友達、親戚、遠くにいる友人からメールをもらう。自分はFMの「今日は一日カントリー三昧」に集中していた。午後後半は練習だったのだけれども、そこにいくまでもラジオを聞いていた。練習終わってその後の反省会も撥ねて家に帰ってくるとまだまだFMは続いていた。こっちが持たなくてそのまま寝た。次回の三昧は3月21日(水・祝)で「今日は一日吹奏楽三昧」だそうだ。これまた愉しみ。
 その3月21日に国立演芸場で、国立名人会がある。本日が発売日だったけれど、一時間もたたないうちに売り切れ。多分一般の電話購入よりも「あぜくら会」会員の先行発売で売れちゃうんだろうなぁ。やっぱり会員になろうかなぁ。当日は権太郎がトリ。
 落語好きな方のブログを読ませて頂いていたら「あぜくら会の会長さんに頼んで入手した席が一番前で・・・」なんて書かれていて、国立の施設だとはいえ世の中やっぱりそんなことになってんだなぁと寂しく認識す。

予算委員会中継

 民主党馬渕議員が淡々と懐に何かを忍ばせているという雰囲気ぷんぷんで1月30日(ん?翌日か?)の閣僚懇談会後に事務所経費についての想定問答集が配られたという時事通信の記事は正しいのか、と下村官房副長官を責める。下村は「政治家による立ち話はあった」という回答に終始。伊吹文部大臣が「名誉の問題だから一言いわせろ」と出てきて委員長から制止される。この間のやりとりは時計を止めて行われたのだけれど、議事録に掲載されるのだろうか。その中で「テレビが」「テレビが」と意識したやりとりには笑えた。
 馬渕が次に取りだしたのは尾身大臣が娘、尾身朝子を沖縄の大学院大学の国際諮問会議に同行していたという話である。尾身財務大臣は「この会議に出席する人たちは皆さん無報酬で参集している、私たちも持ち出しで参加している。私が出てこないのでは皆さんも参加されないという話まで出たりしたので引き続き参加しているのだ。テレビが中継しているこのような場で名誉を傷つけるような発言は怪しからん。」と憤慨。
2007年1月23日(火)の尾身財務大臣閣議後記者会見の概要として財務省のサイトにも記録として残っている見解の一部

 沖縄の方からは、少なくともサンフランシスコで会議があった時も、往復の旅費は全然、こちらの方で全部手当てをしてありまして、数十万のお金を私が実は持ち出しで払っているわけであります。ですから、向こうで会議がありますから、ホテル一泊、それからそこで皆さんと一緒に食事をするのはお金は出しておりません。しかし、全体として私自身も尾身朝子も全く無報酬で、かつ往復の旅費も全部こちら持ちでやっているわけでありますから、それによって何かいかがわしいことがあったということは全くないと私は思っております。

 尾身朝子は前回2004年参院選比例区に出馬して落選。しかし、現在のご自身のサイトをみるとタイトルに自由民主党参議院比例代表(全国区)と書かれていて、ものを知らない私なぞは「あれ?当選していたのか!」と勘違いしてしまうというくらいのものである。「小三から中一までの米国での生活」でバイリンガルになられたのはとても素晴らしい。
 馬渕がアパ問題を出すのを楽しみにしていたが、時間切れ。次は北海道選出の荒井さとし。あがっているのかなんだかわからないけれど、質問のやり方が極めて杜撰。巧くない。
 それにしても予算員会の討議(ま、そのほとんどが一方通行でしかないから討議というのはあたってはいないんだけれども)を流していると全く何も考えることができない。だから、本当はそのエッセンスをマスコミが抽出して時間を作ってくれることを期待するんだけれど、それが期待できるような結果があらわされていない現実を見るとはっきりいってしまうと新聞も実は期待されるような仕事をしていないんだなぁと感じる。

本を書く

本を書く

 そんな中でアニー・ディラードの「本を書く」(The Writing Life)をチラチラと流し読みをしていたのだけれど、図書館からお借りしたこの本は最後の最後まで、頁の角を折り曲げながら読んだ人がいて、こっちの方も気になって仕方がなかった。

そんなばかな・・・

 スポーチ報知のサイトで「郷ひろみ参院選!自民出馬要請へ」という記事が出ている。最初、この見出しを見たときに「そんなバカな」と思ったんだけれども、考えてみればアントニオ猪木馳浩大仁田厚神取忍なんてのだっているんだからあながち自民党は冗談でいっているわけではない可能性が高い。この記事にはこんなことも書かれている。

 「郷氏であれば、自民党が弱いとされる30〜50代の女性層を取り込むことができる。今回の参院選は争点がないとされるが、郷氏の出馬で自民党に注目を集めようという狙いがある」と話した。

というんだけれども、そうか!郷ひろみの集票力で今度は尾身朝子も当選できるってなものかもね。

東京裁判

 粟屋憲太郎の「東京裁判への道(上・下)」やその周辺の文献を読んでいるといくつか定番となっているような文献に当たるはず。しかし、多くの文献は今では入手不可能になっているものがその大半にのぼる。先日ようやく「田中隆吉尋問」を図書館から借り出してみたが、それならと今度は「東京裁判朝日新聞法廷記者団著 東京裁判刊行会 1962を捜すとなんと地元の図書館の閉架にあることが判明。もちろん借り出そうとして勇んでカウンターにいき、係りの元気そうなお兄さんに借りたい旨を伝える。彼は即座に閉架に取りに行く。しばらく私がカウンター前で所在なげに待つうちに現れた彼が両手で抱えてきたものを見て驚いた。ま、あの裁判の記録なんだからそう簡単に納めきれるはずがないのは分かる。一冊900頁を超え、それが上・中・下の三分冊になっているのである。すなわち全部で2800頁ほどになるわけだ。う・・ん、2週間では読み倒すことは不可能だろう。

ガキのような発言だろうけれど

 「核兵器非拡散」なんて理屈は実にてめぇ勝手であって、いささかなりとも承服しかねるのである。そりゃおかしいだろう。核兵器武装をやめろというのは非常に正義であって、正しい。正しすぎるほど正しいのである。しかし、それならきさんも持つことをやめたらいいだろう。二大勢力の一方はもう既にあの頃のあの国ではない。だからこそ、あの時代に装備した核兵器がどこに行ってしまったのか、そんな不安は大いにある。しかし、自分がしっかりとこれまでの核兵器を抱えたままで、イヤ、その後には他にも人間に致命的なダメージを与えることのできる兵器をいくらでも開発し、それを持って他の国に乗り込んであたかも実験場の様にこれを使用している国が、核を廃棄したら5万トンだろうと、100万トンだろうと重油をくれてやるというのはあまりにも身勝手だとあの独裁国だって云うだろう(独裁者がいうわけないか)。勿論独裁国だって、間に入っているニセ社会主義国も、崩壊社会主義国も、そのまんまじゃおかしいというだろう!?学校の教室崩壊だなんていう前にあいつらの論理もとっくに崩壊しているんじゃないか、なんてことをいうと、「ガキじゃあるまいし」といわれるんだろうけれど、どうしても納得できないんだなぁ。おかしくない?

どこに行ったらいいと

 常盤台の駅で通過する急行にはねられた警察官が亡くなってしまった。自殺志願の女性が電車の線路に踏切から入り、どんどん歩いていくのを止めようとしていて、ご自分が撥ねられて亡くなってしまったわけだ。真剣にこの自殺志願の女性を慮って追いかけて行かれたのだろうと思う。本当に哀悼の意を表したい。
 時々煙突や高いビルの屋上の手すりから外に出てしまって自殺をしようとする人が出てくる。それほど自分の将来を悲観して「もうどうなっても良い」という気持ちを持つ人も辛い。そんな時、実際にどこかに行って話を聞いて欲しいと思っても、そんなところを普通思いつくだろうか。あぁ、もうダメだ、何をやってもダメだ、どうしようもないんだ、と思い詰める状況になったとき、人は一体どこに行ったら良いんだろうか。そうした場所を思いつく力を持った人ならば「そうだ、あそこに行って相談してみよう」と思うかも知れない。しかし、そこまで自暴自棄になったとき、どこか思いつくのだろうか。そしてふつう、そんな場合に押しとどめてくれる人が周りにいるのだろうか。この警察官は彼女の命を救おうとした。そして成功したけれど、自分は命を失ってしまった。
 東京新聞の一連の記事から何があったのかを追いかけてみると

 現場近くの踏切内に女性が立ち入ったのを、線路脇の常盤台交番に一人で勤務していた宮本邦彦警部(巡査部長から二階級特進)が通報を受け、女性を交番に連れ戻した。しかし、すきを見て女性が逃げ、踏切の遮断機を持ち上げて線路内に侵入。
 目撃者によると、宮本邦彦警部は踏切遮断機前で「死んだっていい。(止めたら)弁護士を呼ぶ」と叫ぶ女性に「私が悪者になってもいい。だから入るな」と手を広げ制止したという。しかし女性は線路に入ったため、宮本邦彦警部は追いかけ、ホーム下の退避用空間に女性を後ろから抱え込んで引き入れようとしていたが、さらに女性は抵抗していたという。
 電車が来た瞬間、宮本邦彦警部は女性とともに線路のレールの間に倒れ込んでかばい、通過電車の下部に隠れることで事故を回避しようとした。

ということのようだ。
 幸いなことに私は今、たまらないほどの不安状態にいない。勿論心配でならないことがないわけじゃない。日頃から心配で心配でならないこともある。それを考えると夜も寝られなくなるときもある。しかし、だからといって今私が自分の命を絶つような考えには至らない。しかし、ひょっとするといつの日にかそんな不安に陥らないとは限らない。その時に私はいったいどこに行って誰に相談するだろうか。まずは家人がいてくれる。しかし、もし私がひとりで暮らしていたとしたら・・・。例えば保健所に行って相談できる日がありますよといわれたとしても、それは毎日ではないし、夜はしまっているし、ただ単に会場を提供して近所の医師が義務感に駆られてきているだけだったりする。宮本邦彦警部が命をかけて救った女性が最初に線路に入る前、彼女はどこかに相談できるところがあったのだろうか。彼女が通院していたという記事も見た。人に沸き起こった不安感はそう簡単に払拭はできないということなんだろうか。
 今の私だったなら家人に相談し、かつて一緒に学んだ友人たちに思い切ってメールをするだろうな。

良く助かったねぇ

 まぐろ船の三人が無事に救出されたそうだ。大型船にヒットされてしまったのであろうことはあの艫(とも)に書かれた船名を上にしている船体の姿をテレビで見たときに思ったことだった。もし、大きな波でも喰らってひっくり返ったとしたら横倒しになっているだろうし、普通はあんな状態になって浮いていることは考えられないだろう。それにしてもライフラフトがきちんと機能したことはなんだか嬉しかったが、冬の海にもかかわらずあの三人の人たちが元気にいたことが奇跡的のような気がした。ひょっとするとこの暖冬が幸いしたのだろうか。ラフトの底に穴が開いて、そこから入ってくる水をかい出していたそうだけれど、チューブを重ねたような側壁に穴が開いてエアーが漏れていたわけではなさそうだから、理論的にはそのままにしておいても沈まなかったのではなかったか。ま、そんなことはちょろっとも水に濡れたわけではない、いつでも暖かいところでうだうだしている奴の云う台詞であることは間違いがない。それにしてもこちらは助かって良かった。

トゥルー・フード

 先日来明治製菓の前を通るたびに薄茶色のダウンコートを着用に及んだ女性が何人も明治製菓の「100%チョコレート」の店頭販売をしているのを見たと報告し、そのサイトがまた面白いと書いてきた。実は先日NPO環境団体で、その過激さで知られている「グリーンピース」がこんな文章で始まるプレスレリースを発表していた。

 2007年2月9日 特定非営利活動法人グリーンピース・ジャパン(所在地:東京都新宿区、事務局長:星川淳)は、遺伝子組み換え原料を使用していないチョコレートを紹介する「トゥルーフード・ミニガイド 〜チョコレート編〜」を発行し、2月9日から「明治製菓さんにトゥルーフード(注1)なチョコレートを届けよう」キャンペーンを開始しました。

 いったい何事かと読み進むと「日本製のほとんどのチョコレートに添加物として、大豆由来の乳化剤(レシチン)が使われており、その原料は遺伝子組み換え不分別のダイズです。そして、その遺伝子組み換え使用は表示されません。除草剤をかけても枯れないように遺伝子操作された遺伝子組み換えダイズには、草を枯らす農薬が残留しています」と書かれているだけじゃなくて、この際メーカーに働きかけましょうと、こんなことまで書いてある。「明治製菓に対して「遺伝子組み換えゼロのチョコレートを作ってください」とのメッセージを一般の方から募集します。メッセージを送っていただいた全ての方に、遺伝子組み換え原料を一切つかわないチョコレートがひと目でわかる「トゥルーフード・ミニガイド 〜チョコレート編〜」をプレゼント」というのである。
 加工食品を食べるときにはいつも、ひょっとして何か加わっていても俺らにはどうせわからんのだろうなぁとは思っている。しかし、こんなプレス・レリースが全くマスコミに反応されないのだとすると、これはまたこれで問題のような気がする。あ、そういえばバレンタイン・デイだからこの働きかけか?そして、お菓子メーカーは大変貴重なスポンサーだ。