2004-04-26 アァ、なんと! おやじは電話を終えると、こっちを向いた。 そして私に向かって「病院に行くんだよ」といったのである。 彼の意識の中では周囲の乗客に対するいい訳だったのかも知れない。 私は本に目を落としたまま、この事態をどうしようか瞬間的に判断する。 こいつの言い分は「俺は今急いでいる、連絡をもらって病院に駆けつけようとしているんだ! だから俺にはこうして電話をする権利があるんだっ! おまえみたいな暇人とは違うんだ!」と怒鳴った様に聞こえた。