ほぼ足りてまだ欲 その先

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留学生と

 自分の出身ゼミの後輩に留学生がいて、今修士論文の一番大変な時期にさしかかっている。午後に会って、手を入れる。人事(ひとごと)じゃない。彼女は「日本における外国人配偶者」をテーマに日本の外国人に対する法制度、異文化の扱われ方を語ろうとしている。
 そういえば米国でソーシャルワークを学び、現在日系の高齢者施設で仕事をしている人から久しぶりにメールをもらった。彼女も日本に帰ってこられるといろいろと考えることに直面するだろう。しかし、こうして多くの若者がどんどん外に出て日本の実に狭量かつ選別的な政策の不可思議さを指摘するようになることが本当に必要だ。振り子が振れて何でもかんでも日本を肯定しようとする風潮はとても危うい。ひとりの人間に振り返ってみても、何でもかんでも自分を肯定する自信過剰な奴はやっぱり危ない。「自分に自信を持つ」ということは「自信過剰になる」ということではないものなぁ。
 ラジオ深夜便の語りを聞くとはなしに聴いていたら、日本の「お弁当」は外国人にとってはいろいろあるんだそうだ。お話になっていた方は台湾から来られてもう10数年経つ、中国語の「命の電話」を主催しているソーシャルワーカーの方である。冷たい弁当もさることながら、母親が作る弁当の習慣がないのだという。そりゃ、子どもを学校に行かせる時に困るだろうなぁ。逆も困ることがいくつかあったものなぁ。これはやっぱり想像力を働かせることが重要なんだなぁと思う。