マイアミのイチローが今朝の試合で二本ヒットを打って、ピート・ローズを抜いた。アメリカでは「日本の野球でのヒット数を加算してんだろ」という意見は勿論少なくない。確かに日本の野球とメジャーのベースボールは違っている。多分打者のパワーは明確に違う。細かさはどうかわからないけれど、メジャーの選手だってバントくらいする。ただ、それが闇雲に何時でもやるって訳じゃないのが面白い。
そこのところが日本の野球は戦争と一緒で卑怯だ！という印象を未だに与え続けている面もある。しかし、イチローに限っていえば、そんな意見はほとんど通用しない。メジャー1000本ヒットを記録してから2000本目まではたった4シーズンしかかかっていない。これをみたら、如何に彼が凄腕（イヤ、凄足？）の選手なのかということがわかる。
ピート・ローズもめったやたらとヘッド・スライディングを噛まし続けて、その突貫精神（表面だけでも）は大変に人気を呼んだ。晩節を汚してしまったけれど、確かに一時代を築いた。
イチローにはメジャー3000本という次なるターゲットがある。
それにしてもヘルメットをとって観客に挨拶をしたときの白髪は、さすがに歳を感じさせる。
「また新たに日本人の偉大な記録が・・・」といった安倍晋三の狭量さは唾棄に値する。そうじゃない、一人の偉大なプレイヤーがたまたま日本人だっただけだ。
