めったに一緒にならないだろうと思われるメンバーの呑み会だった。多分このメンバーで呑むことは今後も難しいだろう。懐古調にこしらえた居酒屋は、店にはいるとわざと臭いくらいの「いらっしゃいませぇ〜」の嵐。何もそんなにわざと臭く全員で怒鳴らなくてもいいんじゃん。店員さんは大正時代のような着物を着ていてたすきがけ。今の女性店員さんだと動きにくいだろうなぁ。安物のレトロものを壁に掛けているというところが売りのようで、なんとも安易なインテリア。挙げ句の果てに後ろの机のグループがうるさくてうるさくて。
店に向かう時に東の空に見えた本当に鋭利な刃物を思わせるほどの細い三日月が寒空に映えていた。
終電間際の山手線は新宿と新大久保の間で人が線路に立ち入ったとかでなかなか動かなかったし、乗客は一杯だった。今の若い女性は本当にファッション雑誌そのままの格好をしている人たちが多いんだなぁと、びっくりする。