ENEOSの田沢投手の大リーグ志望から端を発して、プロ野球機構はアマ野球団体に要望を提出したという。その中に「海外でプレーした選手の日本球界復帰を制限」するという項目が入っている。あっちに行きたいならいっても良いが、失敗して帰ってきたってこっちじゃ入れてやらねぇよ、といっているということか。随分と意地の悪い提案で、若いプレーヤーの気持ちを踏みにじるなぁと思う。
確かにこのままにしたらどんどん若手は米国でやってみたいと思うだろう。そして、あっちに行ってまでは自信がない、と思っている選手で日本のプロ野球が成り立つということになりかねない。ドラフトそのものにもそれに近い要素はあるけれど、職業選択の自由を侵していくことになりはしないかということにもなりかねない。
私は、何度もいうように、日本のプロ野球の存在そのものにこだわっていくと形骸化したスポーツという状況に陥らないとは限らないと思う。すると、野球そのものの青少年に与える影響力がどんどん弱まっていくことになる。それでは角を矯めて牛を殺すことにならないだろうか。
