ほぼ足りてまだ欲 その先

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「いかす」

 ラジオ深夜便を聴いていたら「いかす」という言葉は昭和33年に石原裕次郎が使ったところから流行言葉になったんだという。実はこの言葉はいったいいつから使われているのだろうか、というのは私にとって長年の懸案(というほど大げさなものではないけれど)だったのだ。私が中学2年の夏休みに林間学校で群馬県の新鹿沢温泉に行ったことがある。多分今から考えるとそれほど長い日程ではなくてせいぜい3泊4日くらいのものだったんだろうけれど、私は転校したばかりの一学期が終わったばかりだから、多分相当に慎重になっていたんじゃないかと思う。
 その割には山登りに行くのに下級生の女子学生のコートを借りていき、転んでそれを破いてしまったという大変に申し訳のない事件があったことを思い出す。さぞかしその女生徒は帰宅してから親に相当にしかられたのではないだろうか。それにしてもなんで女生徒からそんなコートを借りていったのかがわからない。
 その最後の晩はそりゃもちろんキャンプ・ファイアーであって、赤々と燃える炎に顔を赤くしながら大騒ぎをしたのは覚えているのだけれど、自分の担任ではない教師で、歳の頃なら多分まだ20代だったのではないかと思える男性教師と一緒になって先頭を切って騒いだ。その教師が所々で発する「いかしてんねぇ!」というセリフに一種のかっこう良さを感じていた。その上彼は「いいせんいってんなぁ」も連発し、我々少年たちは格好いいなぁと思っていた。ミーでハーだったんだなぁ。多分昭和36年、1961年頃のことか・・・。