ほぼ足りてまだ欲 その先

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季刊誌「考える人」

考える人 2009年 08月号 [雑誌]

考える人 2009年 08月号 [雑誌]

 これまた昨日のことだけれど、久しぶりに、本当に久しぶりに本屋に入った。うだるような通りからひょいと教文館に足を踏み入れたら、後ろから連れ合いから「一階?二階?」と声がかかった。つまり、二階だと時間がかかるんだろうなぁという読みである。それじゃ、申し訳ないから「一階!」といって中に入る。週刊金曜日のバックナンバーを一ヶ月分、そして雑誌の棚を見やると「東京人」は向田邦子久世光彦だ。彼らの作品は面白いとは思うけれど、人そのものに私は興味がないから今月もパスだ。
 新潮社の季刊誌「考える人」は「日本の科学者100人100冊」と書いてある。この雑誌を知ったのはたかだか一年前のことである。「自伝、評伝、日記を読もう」という特集が大変に気になったからである。一人一人の科学者は、それはもう興味深いのだけれど、そのひとりひとりを解説している執筆連も優れた人たちのようだからこれは相当なる時間を要して編集されているのではないかとそう簡単に読み飛ばせない、という気になる。
 女義太夫浄瑠璃、ときて山田太一の「本の話」が志ん生の言葉から始まっており、原武史堤康次郎と「西武天皇制」を書いており、椎名誠養老孟司岩合光昭・・・・と延々と続く。私はまだまだ新潮社を許してはいないのだけれど(週刊新潮なんて最悪だ)、この雑誌に関しては敢えてその術中にはまってしまった格好だ。編集者が誰だか知らないけれど、「おぬし、やるのぉ・・・。」
 この雑誌はUNIQLOが唯一のスポンサーで前後に何頁もカラーグラビアの宣伝が載っている。表2も表3も表4までもがUNIQLOだ。そういえば先週UNIQLOにあがったら全部秋物に変わっていてがっかりした。KENTは夏物のセールをやっていてもっと派手なシャツが欲しかったけれどおとなしいもので手を打った。UNIQLO旋風のおかげか、そのせいか、KENTも相当にプライス・ダウンしている。なんだか先行きが心配だ。
 「考える人」の次号は10月の発行で、「活字からウェブへの・・・・・」だそうでどう料理しているのか、興味をそそられてしまって、幾分悔しい思いもある。
 そうそう、銀盛堂のシャッターがいよいよ下りており、貸店舗の赤札が張られていてひどく寂しい銀座だった。