ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHK 討論スペシャル

 民主党岡田克也幹事長、自民党細田博之幹事長、公明党:東順治副代表、日本共産党市田忠義書記局長、国民新党亀井静香新代表、社民党:福島瑞穂党首、みんなの党江田憲司が出席。
 細田の与党だった時と変わらない傍若無人ぶりが目立つくらいで、岡田克也をはじめ皆さんお疲れのご様子であるのは無理もないか。司会の影山に「今日はずいぶん口が堅い」といわれていたのが真相か。

 公明党の東順治が民主党・岡田に対して抽象的にケチをつける様子を見ていると、選挙結果が出た直後だけに自らのスタンスに戸惑っているように感じられる。落選した太田もそうだけれど、東もなんだか民主党にすり寄るようなそぶりを見せるのがいやらしい。なんだ相手はどこでも良いってことなのか。

 いずれにしても、これまでの半世紀以上続いてきたシステムを長期的展望の中で基礎から作り直していく必要があるのだけれど、これを来年の参議院議員選挙までに結果を出せというのだとしたら、それは今回日本の国民が民主党政権を選択したことの意味がなくなると私は思っている。しかし、多分これまでの連立与党であった自民党公明党はここを攻めてくるだろう。そして多分日本国民がその一年間の間に自民の考えに与するのか、民主党の考えに与するのか、もうすでに問題はそちらにある。
 低負担・低福祉国家が掲げる市場原理主義を私たちが目指すというのであれば小泉・竹中路線がまさにそれであるだろう。しかし、それではいやだというのだから負担できる層が負担をして互いを支えるという大原則の高負担・高福祉国家を実現することをその将来的姿として目標に掲げようとするのであるならば、たかだか一年くらいでそれをゼロから議論して構築するのは難しい。その原点にはフラタニティを忘れては成り立たないのは間違いがない。それを青臭いといい、それを社会主義国家と表現するのは「自分がつかんだ利権を金輪際離したくなかった」自民党政権のお得意のパターンだった。
 政権与党をひっくり返すということは自分にとって美味しい、楽、やりやすいことばかりではないということだ。