何日か前に内陸からの強い風にあおられて内地の赤い砂が舞い上がって空一面が真っ赤になってしまったシドニーからの便りを見ていると、この週末もあそこまでは行かないものの相変わらず強い風が吹いているという。天気予報を見ると風は静まって来週末には雨というほどではなくてお湿りくらいはありそうにしても、また風が吹きそうだ。
あの辺りでこうして強い風が吹くとあんまり外に出たくない。特にユーカリの立ち並ぶ中には行かない方が身のためだ。どういうことかというとユーカリの木の枝は強い風が吹くと簡単にペキッ、パキッと折れてしまうのだ。折れてしまうだけならまだ良いけれど、それが高いところから落っこちてくる。風が止んでから裏庭の芝刈り作業をしていると良くそんな枝が落ちてきて芝生に刺さっているのを発見する。もしもそこに自分がいたらと思うとぞっとする。
一体その西風はどうしたことだろうか。相変わらずニュー・サウス・ウェールズ州の東側には強い低気圧があり、西には高気圧がいる。西から風が吹いて当たり前になっている。
