ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

馴れ馴れしい

 全くあったこともない人からの電話を何回か受けたことがある。家族の友人だということはわかるのだけれど、私は一度も会ったこともないし、どこに住んでいるのかも知らない。紹介されたこともない。とりあえず未知の人物である。それがまたなぜか私が良く電話を取る。すると前から知っている相手のような話っぷりである。
 「ちょっと待てよ、俺はお前を知らないよ」といって良いのか、「大変失礼ですが、わたくしあなたを存じ上げません」というべきなのかもわからないくらい相手を知らない。その人が話したい相手に電話を替わる。「少々お待ちください」
 しかし、私ははなはだ気分が悪い。私はこのうちの単なる電話係なのか。執事なのか。お手伝いさんなのか。「気分悪いな、こいつ」と後でいう。「あぁ、そう」という返事で終わる。ショックだったのはそれを指摘したら、「あの人はそういう人」という言葉で終わるのである。つまり、我慢しろと。
 どうして逢ったこともない相手にあぁした馴れ馴れしい態度が取れるのか、わからない。今はこんなことは日常茶飯事なんだろうか。こんなことを感じる人間がもう古いか。そうか。