もやし人気が絶頂なのに、生産者のインタビューによると中国からの輸入に頼り切っている原料の緑豆の価格が高騰していて、殆ど儲けがないんだという。そうか、そういえば緑豆ってものに出会ったのは中国、若しくは台湾でしかなかったなぁ。初めてであったのは高雄のある会社の食堂のおやつ時間だった。そこの会社では三時におやつの時間があって、事務所の一角の食堂にみんなが集まってきて一緒に四方山話をしながらその日のおやつを食べる。その日は緑豆のお汁粉だった。緑色のお汁粉は抵抗がある。それでもあっさりした甘めの緑色のお汁粉でとても美味しかった。
この会社ではお昼ご飯もその食堂で何皿もおかれたおかずをみんなで突っつきながら自分のお茶碗を抱えて一緒に食べた。あの会社はその後どうなったんだろう。随分のんびりした時代のことだ。
