日本のジャーナリズムの中にもこの国に徴兵制度を復活させようと思っている人たちがいるというのは知っているけれど、様々な説明の仕方があるもんだと、軍事アナリストと自称している人がツイッターでいっていることを見て、驚いた。この人は元々自衛隊出身らしくて、「軍隊」というものが大好きな様子が日頃の発言から見て取れる。
徴兵制（国民皆兵）は平均的国民の意識が軍事組織内部に存在し、かつ国民の目が光っていることから軍部が独走や暴走をしにくく、最も強力なシビリアンコントロールの在り方とされています。エジプト軍と国民の同志的連帯はそこから。日本国民が理解不足なだけ。
屁理屈というのはもの凄い力を持っているものなんだなぁと思ったりするんだ。徴兵された兵隊は「軍隊の兵隊」なんだから、そりゃ軍の命令下に置かれるわけで、そんなものがシビリアンコントロールの力を持つのかどうか、死んじまった先代の小さんにでも聞いてきて戴きたい。彼が知らないうちにニ・二六事件に巻き込まれておったことをお忘れか。こんな論説をまさか真に受ける人はいないとは思うけれど、こんな論法に近いことを「無視と談合」で成り立っている日本のマスコミは平気でやっている。
