ほぼ足りてまだ欲 その先

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東北への

 どうも台東区墨田区葛飾区、荒川区、それから足立区というあたりは東京の中でも東北出身者度がかなり高いような気がする。それはやっぱり上野が久しく東北への玄関口だったということが浅からず関係しているんだろうというのは別段チャールズ・ブースみたいな大規模なマメな調査をしなくてもおおよそ推定しても良いんじゃないかと思うのであるよ。
 今頃はどんどんそうした第一世代が見えなくなってきて、その余韻は薄まって来つつあるのだけれど、かつてはこのあたりでラジオの現場中継なんてものがあると、そこに出てくるおっさんやおばさんの喋りがすっかり福島やそれより北の出身であることを彷彿とさせるイントネーション満載だったことを思い出す。そりゃ今だって毒まむしのTBSの番組なんかでも、時々70代の人たちにその片鱗を伺うことができる。
 そりゃ伊沢八郎の「アァ上野駅」じゃないけれど、「金の卵」達があれだけ上京してきて、高度成長時代の先兵として活躍してきたんだから、その人達が残っていて当たり前なんである。あの人達のその後を総括してくれた研究者なんているんだろうか。
 そういう意味からいったら、東京はかなりな割合で東北の人たちの力によって構成されてきたことを忘れられないなぁ。小学生の頃近所の中学校の校庭で見た、左幸子の「女中っこ」という映画をふと思い出した。
 お金持ちの主婦というと轟夕起子だったのだけれど、これはやっぱりふっくらしているってことがあるんだろうか。そういえば、東山千栄子京塚昌子あたりもみんなこんなタイプじゃないか。