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汚染水

原発、汚染水放出は「米の要請」 平田参与ソウルで発言
 【ソウル共同】内閣官房参与で劇作家の平田オリザ氏(48)が17日、ソウル市内で講演し、福島第1原発の事故で放射性物質を含む比較的低濃度の汚染水を海に放出したことについて「米国からの強い要請で(海に)流れた」と述べた。講演の出席者が18日、明らかにした。
 汚染水の放出は、東京電力からの報告を受けて日本政府が容認したとされる。放出が日本政府独自の判断ではなく、米国の要請に基づくものと受け取られかねない発言で、論議を呼びそうだ。
 韓国政府は事前通報がなかったとして不快感を示していた。
 平田氏は「震災と日本再生」との題目で講演を行い、会場の質問に答える形で、事前通報がなかったことをコミュニケーションのミスだったと指摘。韓国に迷惑をかけたとした上で「流された水は非常に低濃度で量も少ない」と釈明した。(東京新聞 2011年5月18日 13時20分)

 この話を聴いて、汚染水を放水すると決めたとしたあの晩の東京電力の夜中の記者会見を思い出す。日隅一雄が激しく追求し、この決定をした東電の責任者は一体誰で、政府の誰にどんな説明をして、誰から決断を貰ったのか、今すぐ、この場で明らかにしろ、という主張を続けるも、東電の担当者は黙り、あるいは今ここでは明らかにできないなんぞとのらりくらりしていた。しかし、もし、これが事実だとしたら、東電自身が説明をしようとしなかった、あるいはできなかった背景について納得ができそうな気がする。

 細野豪志首相補佐官は18日午後の政府・東京電力統合対策室の合同記者会見で、4月に福島第1原子力発電所放射性物質を含む汚染水を海に放出したことを巡り、「日本の判断で、米国からの要請は一切なかった。(当時)私は米国との窓口を務めており、事実を把握している」と述べた。一部報道によると、劇作家で内閣官房参与平田オリザ氏が汚染水放出には米国の要請があったと発言したとされる。
 細野補佐官は会見で「平田氏に直接(発言の趣旨を)確認したところ、勘違いだったと訂正した」ことも明らかにした。〔日経QUICKニュース2011/5/18 17:14〕

 ところでフランスの核燃料再処理工場であるラ・アーグ再処理工場はアレバ社による運営であるけれど、廃水が海洋に投棄されていると、NHK-BS世界のドキュメンタリー「シリーズ 放射性廃棄物はどこへ」の2009年制作ドキュメントが伝えている。こちらの実情と比較した説明を誰か取り上げてくれないものだろうか。