ほぼ足りてまだ欲 その先

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原発維持のために

 核を扱う現場にいるとどうしても、多かれ少なかれ被爆する羽目になると云うことは仕方がないことなのかも知れない。それはいくら放射線を浴びることがないように防御できる仕組みにしておいても、その装置、あるいは施設のメインテナンスをすることは必ずあるわけで、その時に全く被爆しないで終わらせることができるのかといったら、それはまず不可能な話なのではないか。
 週刊現代でも取り上げられた、かつて浜岡原発で作業者として働いた青年が白血病になって亡くなり、労災として認定されたケースがあったのだという話を中国新聞も取り上げていた(2000年3月)のだそうだ。こちら
 彼の状況を読むと、こうして命を失ってきた関係者はとんでもない数に上るのではないだろうか。それは原発ももちろんそうなのだけれど、その他の核実験施設、核医療の現場でも当然同じような状況を呈しているのではないのだろうか。スケールの点では原発が最もその影響を及ぼしているんだろうと云うことは施設の大きさから云っても想像に難くない。
 そうした点でも、この核利用というものはやはり人間が軽々に取り上げてはならないものなのだと思うし、その意味で人間はパンドラの箱を開けてしまったということなのだろう。