ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHKテレビ

 今朝未明というか、昨日の夜遅くというか、日付が変わってからのNHKテレビは次から次に注目番組があって、録画装置が機能しないわが家にあっては(買い換えればいいのだけれど)自分のこの眼で見るしかなくて、頑張ったのだ。
 午前0時からはEテレ(いつから教育テレビっていわなくなったの?)「サイエンスZERO 原子炉で何が起きていたのか〜炉心溶融・水素爆発の真相に迫る」で東工大の二ノ方壽、NHK解説委員の水野倫之が出てきて実際に福島第一原子力発電所一号炉ではいつ頃どの様な状態でメルトスルーしたのかをシミュレーションして見せた。これはもう一度しっかり見ておく必要がある。Mark-Iでベントが利用される事態に至ることはあり得ないといってフィルターを装備しなかった東京電力、日本の電力産業には計り知れない責任がある。再放送は9月8日(木) [Eテレ] 16:55〜17:25、9月15日(木) [デジタル教育2] 14:00〜14:30となっている。
 それにしても、津波に襲われてから4-5時間後には既にメルトスルーしていたことを表していたのはショックだった。肝心の東電のシミュレーションが最ものんびりした結果を見せていたのはどういうことか。それでも翌朝にはメルトスルーしていたという結果がでていたにもかかわらず、東電が今でもこんな態度を取っていることが信じられない。
 この番組が半時間で終わってチャンネルを変えてみるとBS-1でやっていたのは「ドキュメンタリーWAVE選「緊急報告・リビア 市民革命の真実」だった。リビア東部の主要都市ベンガジカダフィ政権が強行していた恐怖政治の犠牲となった政治犯の虐殺事件に女性を中心とした抗議行動から端を発した市民革命を報告する。秘密警察は密告を奨励してきたのだけれど、密告一件につき25ディナールの報奨金が払われてきていたのだという。秘密警察本部は焼き討ちにあっているのだけれど、一説には密告者がその密告がばれるのを恐れて火を放ったともいわれているそうで、焼け残った資料からは恐るべき事実が秘められているそうだ。ホテルの宿泊者リストは秘密警察にそのまま報告されていたようだ。私達の宿泊記録もそうされていたのだろうか。ホテル・オマール・カイヤムを思い出す。
 今はまだこの秘密警察の記録は公開されていないそうだけれど、この記録の公開についてはかなり問題がありそうだ。インタビューに答えた一人は、ひょっとすると住民の半分は密告に絡んでいたのではないかという。なにしろ金で釣っていたのだから。政治犯として捉えられていて自らのファイルを見付けた一人は、自分を密告した人たちはわかっているけれど、それを追求する気はない、そんなことをしたら、それはカダフィがやってきたことと同じだということだと答える。この番組は明日、9月4日 (日) 18:00からもう一度放送がある。
この番組枠のこれからの放送予定

  • 〜シリーズ 9.11から10年〜あの時 800人の声 〜9.11アメリカ市民の記録〜 (仮) 放送: 9月6日(火)21:00 再放送: 9月10日(土)16;00
  • 〜シリーズ 9.11から10年〜アメリカン ムスリム 〜憎しみの連鎖は止められるのか〜 (仮) 放送: 9月7日(水)23:00 再放送: 9月10日(土)17:00
  • 〜シリーズ 9.11から10年〜監視社会への道 〜“愛国者”たちの自由の行方〜 (仮) 放送:9月10日(土)00:00 再放送: 9月11日(日)18:00
  • フクシマの衝撃 〜フランス・揺れる国境の原発〜 (仮) 放送: 9月17日(土) 00:00 再放送: 9月18日(日)18:00
  • “ネズミ族”と呼ばれて 〜北京・地下住民たちの日々〜 (仮) 放送: 9月24日(土) 00:00 再放送: 9月25日(日)18:00

 この番組を見終えたらサッカーの北朝鮮戦の再放送があったのだけれど、最後まで見るわけにはいかないなぁと岡田武史の久しぶりの声を聴きながら、隣のBSプレミアム(仰々しい名前だ)にチャンネルを変えると、「BSアーカイブスHV特集▽ただ一人“おい”と呼べる君へ〜城山三郎亡き妻への遺稿」をやっていてあまりにもこれまで私がいだいていた城山三郎のイメージが妻容子を描くことで変わってくるのに驚きをいだきながら途中まで 観てしまったのだけれど、さすがに眠くて全部は見られなかった。茅ヶ崎の駅にもつばめグリルがあることを知った。そういえばあそこのハンバーグも随分長いこと食べていない。
 今朝は「らじる★らじる」のおかげで、ピーター・バラカンの「ウィークエンド・サンシャイン」を快適に聴くことができた。それにしても彼の立ち位置というのは考えれば考えるほど、面白いところにいるものだ。単なる日本をよく知っている外国人じゃないからなぁ。