ほぼ足りてまだ欲 その先

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時代

 立川談志が死んでから、改めてネット社会の凄さに舌を巻いている。というのは、今やGoogleに買われちゃったYouTubeに談志の生前の高座が今次から次にアップされていて、まだやりたい放題だった時代から、声が出なくなっちまって、自分が自分に我慢がならなくて、下りてきた緞帳をあげさせて、申し訳なさそうにフォローの語りをしているところまであれもこれもアップされてくる。最初のうちはまぁ、そうさなぁと思ってみていたんだけれど、そのうちにこりゃ、エライことになってきたなぁと世の中の変わり方に目を白黒させてしまう。
 あいつが言いたい放題をするのをいやな気持ちで見てきた噺家はあぁ良かった、と思っているかも知れないけれど、立川談志はこういう環境下で最も大量に作品が残される初めての噺家ではないだろうか。そういう点ではあぁ良かったと思っている場合じゃなくなった。