民主、自民両党は25日、心の病を抱える人へのカウンセリングなどを行う民間資格「臨床心理士」を国家資格とする方向で調整に入った。（2011/12/26 02:00 共同通信）
これまで臨床心理士が民間資格だったこと自体が不思議だったといえば不思議で、今は亡き河合隼雄がその看板研究者だったわけだけれど、その実態は非常に民間色の強い既得権益的な資格システム運営がされていたきらいがあって、本来的には国家資格に移行するべきだと私自身も思い続けてきた。
しかし、この時期に議員立法で国会に提出するというこの政治的動きの動機は一体なんだろうか。誰がその損得勘定をしているのだろうか。新聞やマスコミはこの種の記事を書く時には、どんな背景があるのかについて読者にも提供する義務があると思う。財団法人日本臨床心理士資格認定協会はどんなスタンスを取ろうとしているのだろうか。一方自民党政権下で語られていた病院心理士だったか、そんな資格についての議論は一体どうなったのだろうか。
