ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

結果として歩く

 久しぶりに朝、7時半頃に眼が覚めたものだから、これならと築地まで行った。駅から外に出ると、反対側の歩道を延々とゼッケンをつけた人が続いて歩いている。幟を見ると「浦安〜」と書いてある。一体何事だろうか。
 今月末で人に動きがあるのだそうで、久しぶりの方が4月からやってくるらしくて、こうなるとこれから先、真面目に行かないとまずいかなと、恐れ入ってしまう。
 入院している方が何人か、来られていたようで、ご紹介があった。十戒は「〜をするな」という一面的なことを意味しているんじゃなくて、その先にある意味に思いを致そうじゃないかという話を聴いた。つまり、「殺すなかれ」の先には、だから命あるものをお腹の中から墓場に至るまで、すべからく大事にしていこうじゃないか、という意味にとればいいのだと。「隣人の持ち物を欲すな」というのは隣の人の持ち物も大事にしようという気持ちを持つことができれば自分のものも大事にすると言うことじゃないかと。彼の日本語はいつもイントネーションが言葉の頭にあって、聴きにくくて苦手なんだけれど、ここの部分だけはちゃんと聴けて、お、良いこというなぁと感じ入った次第。前の列におられる髭のしゃんとしたスーツを着た男性はメモをとりながら聴いている。うんうんと頷いて聴いている。そういえば自分もその昔メモをとって聴いていたことがあったけれど、あとで、ある人からメモをとりながら聴いておられて熱心ですね、といわれたことがあったなぁと思い出す。あとでわかったのはこの男性は一緒におられた奥さんと一緒に広島から来られていたのだそうだ。
 昼から日比谷公園で何が行われているのか見に行ってみようと歩き始める。朝早く朝飯を喰ってしまったものだからやけに腹が減っていた。昨日の夜からハンバーグを食べたくて仕方がなかったものだからどうしようかなぁと逡巡したのだけれど、歩くうちに前にも一度食べたことのある立ち食い蕎麦の「小諸そば」の前までやってきてしまった。じゃ、この際蕎麦かなと入ると「ミニ海老天丼セット」なるものが目に入り、まるで条件反射のようにしてこれを発注。いつもだったらまずは写真を撮るというのに、それすら忘れて、つるつるのがつがつとやっつけてしまった。それも、椅子が見あたらず、立ったままで。まるで20代の若者のようだ。その部分だけ。
 銀座で教文館に寄っていつもの週刊誌を入手。アップルショップを除くと、もの凄い人だかりでとても中に入ってみる気になれない。向かいの松屋の角ではずいぶんな人だかりで、その人だかりの先にバイオリンを弾く女性が見えている。なんだか暑くなりそうで、このまま帰ろうかなぁと思ったけれど、いやいや、一旦決めたんだからと日比谷公園まで歩く。随分久しぶりに帝国ホテルの横を通ると、随分エスニックな感じの東洋人家族がいて写真を撮り合っている。それがなんだか40年ほど前の東京のあの界隈を思い浮かべるような雰囲気でしばし、呆然とする。日比谷花壇がこんなに綺麗な建物になったのは一体いつのことなんだろうか。通り過ぎても気がつかなかったのか、あるいはこうなってから初めて通りかかったのだろうか。
 噴水を囲んだ一画にステージが作られていてなにやら若い女性が二人唄っているし、周りはぐるりとテントが囲んでいて、様々なNGOやらボランティア団体やらが出店を連ねている。少額ながらカンパを入れる。すっかり天気が晴れ晴れとした青空になっていて、人はたくさん来ていて人混みになっている。早々に引き上げる感じだ。国会を人の鎖で囲むんだという話があったけれど、それまで待っている体力はなさそうだ。
 とりあえず、銀座にとって返してひとまず30円節約のために京橋までいつものように歩く。銀座線のホームに降りると、見慣れないレモンイエローの車両が入ってきた。慌てて降りていくと「試運転」という表示が書いてあって、扉は閉まったままだ。新車両なんだろうか。次に来た電車が終点まで行かない奴で、やり過ごす。やっと乗ったら座席はとても中途半端な座り方がしてあって、座れないと思っていたら、次の駅で席が空く。座るやいなや眠気に襲われ、ふと気づくと降りる駅にそっくりで慌てて降りる。なんとひと駅前で、しょうがないからそのまま歩いて帰宅。全部で11,604歩。